散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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ルバイヤート

2017-01-05 08:37:30 | 日記

2017年1月5日(木)

 気負い込んで迎えた1月4日、思いに反してことが捗(はかど)らない。そこへここ数年間まるで音沙汰なかった旧友から突然のメール、「昨年はお目にかかれず残念」って、君ちょっとポイントが違うよ。

 まあいいか、この相手とは不思議な縁で正確に言えば友達の友達ぐらいの距離、在学中は言葉を交わすこともなかったのだ。それが卒業後ある会合で一緒になり、1983年2月4日に御茶ノ水の橋の上で一冊の文庫本を彼から渡されたのである。とてもとても不思議な瞬間、そういう不思議を作り出す何かをもっている、鹿児島出身の法律家である。

 ものを捨てられない性分だが、そうでなくともこれは捨てない。あるはずの場所に今もちゃんとある。そう、こんな具合だ。

 一壺の紅の酒、一巻の歌さえあれば

 それにただ命をつなぐ糧さえあれば

 君とともにたとえ荒屋(あばらや)に住まおうとも

 心は王侯の栄華にまさるたのしさ!

 (ルバイヤート 98、岩波文庫版)

 

Ω


石の上にも三年

2017-01-05 08:03:11 | 日記

2016年1月4日(水)

 例のランナーについて補足。そもそも上武大学はこのところ箱根の常連だが、なかなかシード権に手が届かない。シードに入れないのに常連というのが逆にすごいところで、めげることなく毎年予選会を勝ち上がっては箱根に戻ってきているわけだ。なかなかできることではない。

 その上武大学チームで森田清貴選手はこの3年間、毎年山登りの5区をまかされた。2年生で区間15位、3年生で区間9位、そして4年生・主将の今年は1位とわずか3秒差の区間2位、努力を重ね目覚ましい進歩を遂げて結果を出したのである。往路ゴール後の晴れ晴れした表情には、与えられた条件下で全力を尽くし、やるだけのことをやった4年分の充足感が表れていたのだね。

 卒業後どんな道へ進むにせよ、この経験は生涯の宝になることだろう。正月早々、良いお手本を見せてもらった。ありがとう!

Ω