散日拾遺

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始末・才覚・算用 / ひざを屈する

2017-10-27 07:41:11 | 日記

2017年10月26日(木)

 船場の商人の商いの秘訣は「始末・才覚・算用」にあるという。「しまつ・さいかく・さんよう」いずれも s 音で始まる頭韻も工夫のうちか。

 始末: 単なる節約・吝嗇にあらず、無駄な出費を抑え、生きた金をドンと使う。

 才覚: どこに商機があるか見きわめ、他人のやらないことをやる。

 算用: 金勘定ではなく大きな帳尻を合わすこと、「損して得とれ」はこの機微である。

 これは人生訓に通じるかなと、思わず書きとめた昨日の朝ドラ。

***

【足を洗う】

 「たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。」(ヨハネ 13:5)

 イエスは弟子たちの足もとにひざまずきます。彼らの足を洗うために。そうしなければ足の汚れをぬぐうことができないからです。

 その人の前にひざを屈しなければ、人の汚れをぬぐうことはできません。

 自分も汚れる覚悟なしに、人を変えることはできません。

 こちらは夜に読む、小島誠志『朝の道しるべ』(10月26日)

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