散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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三河国は現在の・・・どこだって?

2018-08-24 21:56:05 | 日記

2018年8月24日(金〉

 今夜の『チコちゃんに叱られる』、アジア大会競泳の裏になっちゃったので録画して見ていましたら、「なぜ関東の味つけは濃いのか?」の解説の中で、

 「もともと、現在の静岡県中部にあたる三河の国などを治めていた徳川家康・・・」

 へええ、そうですか?

(https://ja.wikipedia.org/wiki/三河国)

 三河国を「静岡県中部」なんて書いたら中学受験も通らんよ、「愛知県東部」だっての。静岡県中部は駿河でしょうに。

 ボーっと作ってんじゃねーよ!

Ω


納豆の配慮/古切手10トン

2018-08-24 09:11:06 | 日記

2018年8月23日(木)

  早稲田でまた迷った。

  前回は東西線の早稲田駅を降りて早稲田通りを逆に歩き、今回は副都心線の西早稲田駅を降りて明治通りを逆に進んだ。特に今日は駅構内の地図をよっく見て、確信もって歩き出したんだから訳がわからない。道々考えるに「地上に出たら左」と自分に命じつつ、自信満々右へ行ったような気がする。昔からこの手のことが多かった。発達デコボコの話を聞いた時、妙に得心、安堵したことがある。

 遅刻しては申し訳ないと炎天の朝をせっせと歩く。インド大使館前を過ぎたあたりからエスニック料理店の看板が頻出、子育地蔵もあれば穴八幡もあり、僕の目的地は日本キリスト教会館ときている。緑地が多く道が曲がりくねって広いようでもあり狭いようでもあり、学生らしい若者や外国人が多い。点字図書館はここにあったのか。雑駁で賑やかで面白い地域だ。

  昼食の時間になり、美味しいお弁当が振る舞われた。遠慮もなくいただきながらふと見ると、向かい側のY先生が納豆をかき混ぜている。お弁当に納豆は付いてないよ。

 「マイ納豆、御持参ですか?」

 「はい。名古屋からの新幹線で朝のお弁当を食べたんですが、ちょっと混んでたので臭いさせちゃ悪いかなと思って。」

 堂々たる体躯に繊細な配慮を搭載した、素敵なお人柄である。とある電車の中で若い女性が牛丼弁当を食べていたら、近くに座っていた若い男性の気分が悪くなり、車掌に頼んで席を替えてもらったという目撃談を誰かが披露した。僕も以前りんかい線で似たような場面を見かけたが、二駅ほどで食べかけの牛丼と大きなバッグを抱えて女性が降りていった後の、車内のざわめきと会話が面白かった。

***

 建物の3階で会議、合間に5階へ上がって古切手を届けてきた。先般アルメニアから戻ったT君が外国のコインをここに届けたと聞いて目からウロコ、信心とはさしあたり無関係(そんな人間がいればの話だが)のT君から教わったというのが訳もなく楽しい。役立つこともあろうかと何となくとっておいたのが結構な量になり、昨夜数えてみたらちょうど400件ほどあった。消印には15年ほど前のものもあり、よくも長年呑気にため込んだものだが、年数割にしてこの件数はいったい多いか少ないか。手許に置きたいのを10件ほど残し、これはこれで目の楽しみである。

 感じのいい女性担当者が感じよく受け取ってくれ、「受領書をさしあげたいので、教会名を」と訊かれ「いえ、個人です」と思わず自慢げになっちゃうのがアサハカというもので、受領書の文面を読んでタマげた。

 「2017年度は、およそ10トンの使用済み切手をお寄せいただきました。書き損じハガキ、外国コインなどを合わせると、ご協力件数は約19,000件にのぼり・・・」

 10トンのうちの数百グラム、大海の一滴、九牛の一毛とはこのことである。日本キリスト教海外医療協力会(JOCS)は「1960年の創立以来、約70名の医師や看護師などの保健医療従事者を派遣し、600人以上への奨学金支援をおこなってきました」とある。http://www.jocs.or.jp/support/stamp

 これもまた九牛の一毛だが、九牛といえども一毛の集積であることが、いつでもどこでも確かな出発点になるのだ。

Ω