散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
コメント歓迎、ただし仕事関連のお問い合わせには対応していません。

夜回りの拍子木

2019-07-31 13:57:17 | 日記
2019年7月29日(月)
 「夜回りが拍子木を打ちつつ戸外を通る」という記述が、『かもめ』に1回、『ワーニャ伯父さん』に2回表われる。
 どこの社会にもある風景なのが面白いが、「火の用心」を呼びかけたものかどうかは分からない。一般的な安全・防犯が狙いかもしれない。

 レンブラントに『夜警』という絵があったのを思い出し、これも同じテーマならば面白いと思ったが、これ実は市民兵の出動を描いたもので、日中の風景なのだという。
 
 レンブラント(1606-69)1642年の作品。イギリスでは清教徒革命、日本はその前年にオランダ商館が出島に移された。オランダ海上帝国の黄金時代、しかし画家自身はこの年に29歳の愛妻を結核と思われる病で失い、これを境に私生活が暗転していく。
Ω