散日拾遺

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なぜもっと日本語を教えないのか

2024-02-19 08:53:14 | 日記
2024年2月19日(月)

> 奇道、詭道、機動に長けた悪党楠木ならば、これも有り得ると過(よ)ぎるに違いない。
今村翔吾『人よ、花よ』536

> 英語、英語って言うけど、なぜもっと母国の日本語を教えないのかって思います。美しい日本語がどんどん失われていっているし、スマホでメッセージを送っているだけでは、長い文章が書けなくなります。
 字幕翻訳の仕事でも、求められるのは80%が日本語です。自分は英語がしゃべれるから字幕もできるんじゃないかと思う人もいますが、それはとんでもない誤解です。字幕は短く、的確に、みんなにわかる言葉で、見ている人の感情に訴えなければなりません。そのためには日本語の力が必要なんです。
戸田奈津子『映画と英語と歩んだ87年』2024年2月8日(木)朝日新聞朝刊

> 皆、英語ができないので院の入試が心配だというけれど、大きな勘違いですよ、皆さんができないのは英語ではなくて日本語です。
 「辞書持ち込み可」なら何とかなるというものではない、それどころか辞書を持ち込むことによって、皆さんの弱点が決定的に明らかになるんです。分からない単語を辞書で引き、出てきた訳語をつぎはぎして出来上がったしろものが、日本語として意味が通っていようがいまいがおかまいなし。そうした珍妙な答案が示すのは英語力の不足ではなく、母語に対するリスペクトの絶望的な欠落です。
某大学の入試説明会における某教授の発言から

Ω


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