散日拾遺

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猫の遊ぶ街角/地獄の釜の蓋、開閉の誤り

2014-07-10 08:58:10 | 日記
2014年7月9日(水)
 放送大学から海浜幕張へ向かう交差点の北西隅を、キャット・コーナーと密かに呼んでいる。会議日の帰り道、今日もいた。踏んづけそうになった。
 ツツジの植え込みを回って横断歩道に踏み出そうとするあたりに、太ったトラ猫がスフィンクスのポーズで伏せている。
 「あの猫、何色だ?」
 「黄土色・・・」
 「きちゃねーな、それ」
 通りすがりの高校生のやりとり。
 伏せている場所が微妙で、歩行者や自転車がカーブを切る定点すれすれなのだ。自転車のおばさんが小さな急ハンドルを切り、「何よあんた」みたいな視線を一瞬飛ばしてから、みるみる顔を和ませて通り過ぎた。

 そこへ2匹め、背後のツツジの中からほっそりした黒猫が、ついと出てきた。トラ猫をしばらく見下ろして、やおら前脚でちょっかいをかける。トラ猫が裏返しになって応じるのに、ちょうど上四方固めをかけようとするような黒猫のじゃれ方、トラもやり返すが、起き直ろうとはしない。じゃれては離れ、じゃれては離れ、信号が青に変わるまで根気よく続けている。
 こういう時の猫は、何をしているんだろう?交尾とはおよそ関係なさそうで、ケンカの激しさはなく、遊んでいるとしか見えない。
 遊んでいるんだろうな。

 電車内の液晶ニュース、神戸のビル内で猫の受難。兵庫県警が動物愛護法違反で捜査中という。
 ぜひとも捕まえてほしい、もちろん皮剥ぎの刑だ。

***

 「地獄の釜の蓋も閉じる」と得意になって言ってたが、これ大間違いだった。穴があったら入りたい。
 
 つもりとしては、「古来の面白い表現が最近はとんと通じない、夏の休暇を取るにあたって、『先生も里帰りですか?』『当然です、正月やお盆は仕事するもんじゃない、地獄の釜の蓋も閉じるんですから』『へえ、何ですかそれ?』となって、地獄の鬼も正月と盆は仕事を休むのだと解説することになる、今どきの人はものを知らない」と得々と書く予定だった。
 
 が、しかし

 正しくは「地獄の釜の蓋も開(あ)く」のだ。閉じるんじゃない、開くんだよ。
 そのココロはネット「ことわざ辞典」に譲る。ああ恥ずかしい・・・

【地獄の釜の蓋が開くの意味】
 正月の十六日の盆の十六日は、だれかれなしに仕事を休もうという意味で、この日には地獄の鬼も亡者の呵責を休み、罪人を煮る釜の蓋も開けっ放しになることから。かつてはこの日を「藪入り」といい、商家では商売を休み、使用人にも暇を与えた。
(http://www.proverb.jp/proverb2511.html)

 ・・・てことは、罪人を釜に突っ込んだ後は、蓋を閉めて茹でたのか。
 こわ!

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1 コメント

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焼き木杭に (勝沼)
2014-07-12 10:46:53
先日私も「焼き木杭に火がついたの?」と聞いたけど相手がちんぷんかんぷんで「元カレと寄りを戻したの?」と聞き直すことがありました? ほぼ同じ意味なんだけど焼き木杭の方がオブラートに包んだ感じがあってすきなんだけどなぁ。。。
しかしかく言う私も焼きぼっ栗だとずっと思ってましたので、恥ずかしい限りです。
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