散日拾遺

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言葉の紳士録 009: 日本語の自動詞と他動詞/植わる/うわなり打ち

2014-02-04 08:52:00 | 日記
2014年2月4日(火)

 自動詞と他動詞などということは、英語はじめ外国語文法ではやかましく言われるのに、日本語ではあまり意識することがない。
 だけど、これって注目するとたぶん面白いのだ。ほんの思いつくところで・・・

 伝わる/伝える

 備わる/備える

 すわる/すえる

 等々

 アタマはお利口なので、いくつかの例を知るとそこからパターンを抽出し、転じて類推する作業を勝手に始める。そこに生じるミスなども、進化における突然変異に相当するような、ある種の豊かさの源なのかもしれない。

 「『植わる』って、ヘンなのかな?『花壇に植わってるチューリップ』みたいなの、」
 「ヘンじゃないだろ、何で?」
 「学校で議論になったんだよ、ヘンじゃないのか、良かった。」

 議論けっこう、大いにやってちょうだい。

***

 念のため「植わる」を国語辞典で確認していたら、近くにある別の言葉に目が吸い付いた。

うわなり: ① 後妻、のちぞい。② ねたみ、そねみ。▽先妻が後妻をねたむという事から。
うわなり打ち: 室町時代に、夫が妻を離縁して後妻と結婚した時、その先妻が親類の者と共に後妻の家を襲ったならわし。

・・・ならわし、だったの?
恐いなあ、凄いなあ。 

 

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