昨日は湯浅湾にて今年の漕ぎ収め。
やはり湯浅の海は、気品が感じられていい。
微妙にだが、冬至という底を過ぎて、ギアが切り替わったように思う。
もちろんこれからが冬本番だけれど、逆に、凍てつくような寒さの中にも、ほのかな春の息吹、芽生えを発見することができる季節にも入ってくるわけだ。
夕暮れの色彩の中に、
沿岸の植物や潮風の香りの中に、
深く体を揺らすうねりのリズムの中に、
海の生き物のざわめきの中に・・・、
フィールドに出ることによってのみ察知することのできるそんな繊細な声をきくってことには、自然の秘密の合言葉を全身で解読するような心豊かな喜びがある。
シーカヤックとはそういう乗り物。
湯浅湾のあやめの浜あたりから眺める毛無島、日没後のたたずまい。
昨日、ご近所さんのミカン農家のM川君と行った浜。湯浅湾は手軽なようでいて奥が深く、かなりここの海を漕いでいる人でもまだまだ知らないような浜がいっぱいある。その中のひとつ。