本州最南端・潮岬への行き帰り、往復6時間の行程、爆音で音楽を聴きまくる。ぼくは海と同じくらい音楽を愛する人間であり音楽がなければ死ぬ人間だけど普段CDアルバムを通しでじっくり聴く機会って意外と取れないので「寝貯め」ならぬ「聴き貯め」しておきたいのだ。特にシーカヤッキングでたっぷり海のリズムを感じた後は身体というか細胞が様々な音を欲する。
Red hot chili peppersの「one hot minute」、再結成したGnawa difusionの最新アルバム、マリーザ・モンチ「わたしのまわりの宇宙」、スティーヴィー・ワンダーの「first finale」、トム・ペティ&ハートブレイカーズのベストアルバム、クイーンのベストアルバム、キンクスのベストアルバム、スヌープ・ドギー・ドッグの1st、インド音楽のオムニバス、ブライアン・セッツアーの「ダーティ・ブギー」、ボアダムズの「Soul discharge」ジョージ・ベンソンのギターだけのやつ、レイナード・スキナードの1st、ピグミー族のアカペラだけのやつ、小島麻由美の「セシルのブルース」、ブーツィー・コリンズの「ウルトラウェイヴ」・・・・。
なんかこう、ひとつひとつのアルバムをじっくり聴いていると、以前飽きるほど聴いたアルバムでも「ほーう、こういう歌詞の意味だったのか」とか「こういう意図でこの効果音を持ってきたのか」とか色々発見があって面白い。まるで作者と対話しているようだ。特に海からあがったあとの身体で聴くと、不思議というかなんというかすっごく心に染み渡ってくる。名もないストリートの酔いどれ黒人ブルースマンについて歌ったレイナードスキナードの「カーティス・ロウのバラード」なんて聴いてると、非常に泣けてきた。ボアダムズのメチャクチャな曲ですら、色んな意図が理解できる。やはり単発の曲のダウンロードじゃなく、アルバムを聴くってのは大事だよな。
どうも最近放電気味だった気がするけど、チャージされた感がある。
しかしボアダムスのこの曲を信号待ちで爆音で聴いてると通行人みんなびっくりしてたわ。そらそうだわ。でもおれにはこの曲の素晴らしさが非常によく分かる。
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