台風後の湯浅湾の海の状況ですが、浜辺の形状が変わったり、コンクリの岸壁が割れて倒壊している場所がところどころあれど、シーカヤックを漕ぐ分には問題ない状況に戻っています。
その後3回ワンデイツアーを催行しましたが、普通に漕いでいる限りは元の海ですね。
多分、初めて漕ぐ人には、どこがどう変わったのかわからないと思います。
やはり、人工物の倒壊、崩壊は痛々しく感じますが、自然の岩が崩落したりえぐれたりしている部分はそう違和感を覚えません。自然の海岸線は何千年、何万年、いや何千万年、何億年の間に多くの自然の脅威にさらされ、少しずつ変わっていったものなので、変化するのが当たり前のことなのでしょう。
今回の変化もやがて見慣れた景観になっていくのでしょう。
一方防波堤やコンクリの壁面、テトラポッドなどガタの来た人工物は「異物」として風景に溶け込まず、なにか突然できた顔のシミのようなものに映ります。
あとは川から流れ着いたゴミが目につきます。
海岸線に漂着したゴミとは、元をたどれば町や都市など、人間の生活の場に行きつきます。なんらかの形で処理しきれなかった生活ごみは雨が降り溝に流れ、川に合流し、やがて海に行きつきます。梅雨や台風、集中豪雨など、雨の多い日本では大半のごみが流されて最終地点の海にやってくるわけです。それはかなりの確率だといわれています。
もちろんゴミも、風景の中で違和感が際立つ異物だということは、言うまでもありません。
もう海そのものは問題ないですので、皆さんぜひツアーに遊びにお越しください。
またその時に、海のごみ問題や地球温暖化についてなど、環境にまつわるお話などもさせていただきます。
楽しく遊びながら学ぶ、学ぶながら遊ぶ、それがアイランドストリームのツアーです。
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