湯浅湾北岸やびつ海岸先端付近にあるやびつ集落あたりが、亜熱帯植物アコウの木の北限。
南は台湾やフィリピンあたりにまで分布する黒潮流域のシンボルツリー。それがここで途切れるというのは、すなわち少なくともここまでは黒潮のかすかな吐息が届いているということの証拠でもあり、なかなか感慨深いものがある。
このすぐ北の有田川河口で黒潮エッセンスがかなりの部分遮断される(すべてが消えてなくなるわけではない)
幹がうねうねとうねっていたとしても、爽やかな印象があるアコウの木。これを道標として南ヘの旅に出たくなってくる。