(ともみまう せなにつくつく ほうしかな)
日本では、夏蝉の代表である油蝉が減少し、秋蝉の代表であるつくつく法師が増えているという。昔から、つくつく法師は、逝く夏を「つくづく惜しい、つくづく惜しい」と鳴いている、と聞きなされている。従って、この句の友達の病状は重篤で、作者の気分も相当重いのではないのか、などと想像してしまう。
さて、見舞うのを友と限定せず、例えば「お見舞いの」とぼかしておくのも一案。祖父母や親、我が子など、読者に想像の余地を残してあげることができるからだ。
クマザサ(熊笹)とオオフタオビドロバチ