今朝、カッコーが鳴いた。ここに30年住んでいて初めての珍事である。中国では「郭公」、イギリスでは「cuckoo」、フランスでは「coucou」、ドイツでは「kuckuck」、オランダでは「koekoek」で、カッコーの名が鳴き声に由来するのは、世界共通のようだ。
さて、カッコーは夏鳥で、5月頃大陸から飛来する。カッコ-は、体温調節ができず卵を温めることが苦手なので、オオヨシキリ、ホオジロ、モズ、オナガなどに托卵する。
また、カッコーがなぜカッコーと鳴くようになったのか・・・・・?
「あるとき母親が子供に「背中がかゆいので、かいてくれないか」と頼みました。子供は遊びに夢中で聞いてくれませんでした。母親はしかたなく川辺の岩で背中をこすっていましたが、あやまって川に落ち、死んでしまいました。子供はたいへんな親不孝をしたと悲しみ鳥になって、今も背中をかこう、かこう、カッコー、カッコーと鳴いている」という日本昔話があるそうです。
コマドリと同様カッコーも、北へ移動する途中、ここに立ち寄っただけなのだろう。
クワ(桑)の花と実