伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらえ)を起源とする神事である「大祓(おおはらえ)」は、飛鳥時代の七〇一年には、宮中の年中行事として定められていた、という。毎年旧暦十二月の大晦日と、六月の晦日に執り行われていた。
六月に行われる大祓が、「夏祓(なつばらえ)」で、「夏越(なごし)の祓」とも言い、心身の穢れや、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式であり「名越の祓」「夏越神事」「六月祓」とも呼ばれる。現在でも、日本各地の神社で行なわれ、千三百年も続く伝統行事である。
伊豆山神社でも、茅の輪を回って半年分の穢れを落とす人々、この後の半年の健康と厄除けを祈願する人々。子供を負ぶって祈願する親子などにもきっと出会うだろう。
ユキノシタ(雪の下)