一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2209  第298回 岩戸句会 五月

2021年06月05日 | 

新緑や名も無き家事に暮れにけり   洋子       

サスペンス終わりひと息新茶くむ 

 

嫁ぐ朝ふと香水が他人めく      さくら

交番をそっと覗く子新入生       〃

 

のほほんとおいら自由とカタツムリ   凛

囀れる楠の大樹はご神木        〃

 

過ぎたるは・・・・・香水      炎火 

香水やB・G・ⅯにⅯ・J・Q

 

母の日や大きな荷物靴の音      イヨ

蕗刈らば香り解けて風渡る       〃

 

メンチカツからりと揚げて梅雨に入る  裕

立ち上がる湯気をつかみて菖蒲の香   〃

 

夏めく日海上走る風の色       沙会

香水と二人連れなる夜の街      〃

 

それぞれの勝気を秘めてアマリリス  薪 

ウクレレの音少し変梅雨月蝕     

 

ただよいし田舎の香水今どこに    鯨児

人はみな心にそっと勿忘草      〃

 

空が青一気に燃えてつつじかな    光子

畦切って一面眩し水眩し       〃

 

行く春やワクチン予約漸くに     パピ

長生きは「病院をはしご」風薫る

 

五月闇裂いて雲間の月明り      貴美

公園で梅雨の晴れ間に太極拳     〃

 

夏薊ニッチの小瓶へ納まりし     豊春

富士麓山荘覆う朴の花        〃

    

動くものみな緑なり箱根山      歩智

おさがりの法被をまといて踊りだす  〃

  

遠くから巣立ち見守る夏つばめ    鞠

亡き人のなつかしい香水       〃

 

脚長き宅配青年疾走す        稱子

母の日や何とか達者ありがとう    〃

  

重き本人間臨終図鑑梅雨       余白

八重に咲くドクダミ草のいじらしさ  〃

 

日の出海龍が薫風乗せ映す      黄玉

仲間達緑陰の中夢語り        〃

      

ああそうかあカラスの返事梅雨晴間  雲水

京粽君の代わりに食べに来たよ    〃

カサブランカ

 

コメント
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