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一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2227   第300回 岩戸句会 8月

2021年09月03日 | 岩戸句会

校庭のタイヤの遊具やんま来る    薪

白内障術後きらきら夕の虹 

     

夢覚めて独りの闇や鉦叩       凛

還らざるものを想いて星仰ぐ

 

枝豆に少々という塩加減      さくら

汗散らし突き上げガッツポーズかな

 

蟋蟀や積んどく本とキイボード   豊春

吾子の如犬抱く男ちちろ鳴く 

        

鬼灯の豊かな実り店先に      イヨ

夕暮の鐘の音遠し盂蘭盆会

 

指先に心を込めて大根播く     洋子         

ねじれても寄り添っている水引草   

 

蝉しぐれ少し黙ってくれないか    裕

降るような秋蝉に耳盗まれて

 

立秋や女は南へ男は西        鯨児

猫じゃらしくすぐったくて逃げる雲

     

雨上がり月の匂ひの晩夏かな     沙会

夏が過ぎ風清かなる夕の暮   

 

バラバラ事件の被害者あぶら蝉   炎火

八月や今や先制攻撃論

 

誰彼と話したくなる鰯雲       光子

無花果を見つけ迷わずレジかごへ

 

僧侶の棚経もなく盆過ぎる      鞠

涼月のすべて浄化を願いけり

 

海の風純白の百合届けたい      黄玉

全力のクロウリハムシと初対話

 

ガラス戸を拭き秋空も磨きけり   歩智 

ビルの間に橋架け進むインパルス 

  

夏の犬首に氷のう乳母車      パピ

川端に早一輪の彼岸花

   

邯鄲をはらからとして余りあり   雲水

落蝉の細かな波紋止みにけり

コバギボウシ(小葉擬宝珠)