春は「苦味」と言われる。山菜の独活、蕗、楤の芽、土筆、蕨、芹、薇、三葉、筍、などには、苦味のもとになるポリフェノールやミネラルが豊富に含まれていて、体内に溜まっていた不要な熱や水分を軽減し、気分の興奮を落ち着けてくれ、新陳代謝を促進し、胃腸の働きを促すのである。
さて、休眠していた草木は、春になって一斉に動き出す。芽や花が動き出すには、まず根から水や養分を吸い上げる。堆肥や根や霜柱によって浮き上がった柔らかい土は、更に盛り上がり弾力を増すのである。
蕗は、日本原産で全国の山野に自生している。蕗の花である蕗の薹が咲いた後に、地下茎から葉が伸びる。花も葉もそして茎も食べられる春の山菜である。
ヤシャブシ(夜叉五倍子)