一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

511  料峭やどれも海向く駅の椅子   正太

2012年03月02日 | 

(りょうしょうや どれもうみむく えきのいす)

 

「料峭」とは、春風が肌寒く感じられること。埼玉に近い東京に住むこの句の作者は、毎月2,3泊して、作陶と句会参加を兼ねて来遊している。電車で来るからできた句であろう。私など、年に2,3度電車に乗ればいい方だから仕方がないが、一本取られた気分ではある。

 

 目の前が海の駅、夏には海水浴客で賑わうだろう駅も、料峭のこの時期では人っ子一人いず、閑散としている。

 

さて、ここまで書いてきて、はたと気付いた。ホームには上り下りがあって、ほとんどの椅子が背合わせで対になっているし、改札の外などの椅子も、海に近い駅といっても東海道線などの複線では、必ずしも海向きとは限らない。

 

 そうか、この駅は単線なのだ。海が目の前にあって線路、そしてホームがある。乗降客のうしろは、きっと山だ。

 

 とすると、この辺では、「江の電」が最有力かもしれない。

 



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もう1度行けたら行きたいですね ()
2012-03-03 18:04:24
 私も1度だけハワイに行ったことがあります。1995年のことです。結婚当時お金が無く、新婚旅行は近場(奥飛騨温泉郷)に行くことしかできませんでした。「いつか夫婦海外旅行をするから」という妻との約束を果たしたのが1995年のハワイ旅行でした。オアフ島とマウイ島のプリンスホテルに各2泊して、オアフ島とマウイ島を観光しました。
 今回のヨットハーバーの写真を見て、オアフ島のプリンスホテルの窓から見たアラワイ・ヨットハーバーかな?と思いました。私たち夫婦がハワイに行くことができたたった1回の機会はもう16~17年前のことになるのですね。
 たぶんもう行けないけれど、このヨットハーバーの写真を見て、もしできるならばもう1度妻とハワイに行ってみたいな、ハワイプリンスに泊まってみたいなと思いました。
返信する
さすが (issyo k)
2012-03-04 04:48:44
貘さま

さすがですね。間違いなく、プリンスホテルからの景色です。

 歩いて10分で、テニスコートがあるので、選びました。

今回は、年のせいか、時差のためか、体力的に大変でした。

次回は、グアムかサイパン、それとも沖縄か、などと思っています。
返信する
海向く ()
2012-03-05 21:41:37
 「海向く」で、季節も場所も、そして句作者の感覚とも異なるのですが、宮本輝の『海岸列車』の冒頭を思いました。『海岸列車』は「かおり」という女性が山陰本線鎧駅のホームのベンチに座って日本海を眺めている景色から始まります。鎧の隣である香住で降りて晩夏の日本海岸でのひとときを過ごしたことはある私ですが、鎧駅に下車したことはありません。「海向く」と読んだとき、『海岸列車』を再読してみようかと思いました。
 それからもう一つ、能登の富山湾側を走る鉄道にもホームのベンチに座って富山湾の海を眺められる駅があるような気がします。
 伊豆には春の気配が兆しているようですね。うらやましい・・・飛騨には春は季語のようには訪れてくれません。
返信する
海向く駅 (issyo k)
2012-03-06 10:14:24
貘さま

昔、富山から能登半島をまわり、日本海岸を下関まで歩きましたが、電車に乗らなかったので、「海向く」の発想が、私には出難いと、今気付きました。

鎧駅は、静かな無人駅で、椅子そのものがわずかしかないみたいですね。


伊豆半島の伊東線も単線ですから、「海向く」駅はあるかもしれません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。