(みちおしえ せんがんえんの かんのんいわ)
この句は、2013年10月に初めて九州を旅した時の句です。
太宰府天満宮で俳句と短歌と出逢いました。私に小さな詩の芽が出てきました。熊本城地震後復興のために「雲に乗って」の写真を応募して入選したので、写真展を見にいきました。
阿蘇草千里が浜から阿蘇山の火口まで歩いて、帰りはヘリコプターに乗り、空から火口を俯瞰して、心臓がドキドキしました。
手形で黒川温泉へ入り放題でした。町の黒い雰囲気に魅力されました。高千穂峡はまるで緑の宝石箱でした。指宿、砂温泉に入って、撮った写真は何年後に入選しました。
そして最後は、鹿児島藩島津別邸の仙厳園でした。とても綺麗な虫が、石階段で私の前に導いてくれて、曲がって待ってくれました。私が写真を撮っていると、滝の前で止まってくれました。突然虫がいなくなりました。観音岩がありました。二十分間も私に付き合ってくました。
後で調べて見るとそれは、ハンミョウ(斑猫)という虫でした。別名「道おしえ」と呼ばれていることが分かりました。
(合同句集「天岩戸」より 周翠風記)