社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月24日(日)

2015年05月27日 23時40分40秒 | 2015年

  昨日、支援先の総会を終えてから茨城の彼女のところへ行き、今朝戻ってきて、そのまままた支援先の総会で箱根へ。移動距離が半端ない。

  今日は、3歳牝馬のクラシック第2弾、優駿牝馬(オークス)(東京、芝、2,400m)。3歳の牝馬にとっては厳しい2,400mという距離で争われる、牝馬クラシックのメインともいえるレースである。出走馬と私の予想は下記のとおり。

◎ ④ココロノアイ
○ ⑤シングウィズジョイ
▲ ⑥クイーンズリング
△ ⑱ディアマイダーリン
△ ⑮トーセンラーク

  桜花賞に引き続き、本命はステイゴールド産駒のココロノアイ。チューリップ賞での力感溢れる走りは惚れ惚れするものだった。対抗には、前走のフローラステークスで1着に入ったシングウィズジョイ。2,000mの重賞レースでの実績は価値がある。それに何より、名前が良い。穴には、クイーンズリング。前々走のフィリーズレビューの末脚が忘れられない。そして、フローラステークス2着のディアマイダーリン、前々から応援しているトーセンラークも予想に加えた。

  残念ながら、支援先の総会に出席していたため、このレースをリアルタイムで見ることが出来なかった。勝ったのは、ミッキークイーン。2着はルージュバック、3着はクルミナル。私の予想は大外れ。しかし、これは負けて悔いなしである。ミッキークイーンの評価は前々から高かった。桜花賞出走には賞金が足りず、同日の忘れな草賞(OP)でロカを退けて1着になった実力は本物だったということだろう。


5月17日(日)

2015年05月24日 19時21分33秒 | 2015年

  8時起床。

  今日は、古馬の牝馬GⅠ、ヴィクトリアマイル(東京、芝、1,600m)。牝馬の一線級が集まるレースである。出走馬と私の予想は下記のとおり。

◎ ④レッドリヴェール
○ ⑤ストレイトガール
▲ ⑮ヌーヴォレコルト

  理屈なしに、本命はレッドリヴェール。ずっと追いかけてきた女の子だから、当然ここでも単複で勝負する。対抗は、ストレイトガール。主戦場はスプリント戦だが、昨年のこのレースで3着に来ているし、昨年のスプリンターズステークスでスノードラゴンの2着に入った実力は無視できない。そして穴には、ヌーヴォレコルト。おそらく彼女が一番人気だろうし、実力的には確かに抜けていると思う。ただ、だからといって勝てるほど、競馬は単純ではないはずだ。

  15時40分発走。このレースは、とんでもない結果になった。しんがり人気のミナレットが逃げを打つと、そのまま粘って3着に入ったのだ。それどころか、最後の最後まで、もしかしたら勝ってしまうのかと思わせてくれるほどの激走だった。2着には、12番人気のケイアイエレガント。これまた大波乱である。そして、1着には、最後後方から一気に差し切ったストレイトガール。私のレッドリヴェールは、惜しくも4着だった。1着に5番人気、2着に12番人気、3着に18番人気が来るという大波乱で、何と三連単の配当は2,000万円。JRAのGⅠ史上、最高の配当額らしい。そりゃ、当たらんわ。


5月10日(日)

2015年05月12日 21時39分08秒 | 2015年

  8時起床。浜松町で友人の結婚式があるという彼女は、既に着替えを終えてバタバタと準備をしている。駅まで送って行こうかとも思ったのだが、眠気に負けてそのまま彼女を見送り、私はもう一眠り。

  9時半に再び起きて、身支度を整えて家を出る。時間に余裕があるので、いつもは急いで歩く駅までの道を、意識的にゆっくりと歩いてみる。すると、道沿いに様々な花が咲いていることに気付いた。毎日こんなにたくさんの花に囲まれていたとは。やっぱり、春は良い季節だ。

  もうすぐ駅に着く。歩いていると、結構暑い。

  結局、いつもの倍近い時間をかけて駅に到着。

  桜木町のウインズで馬券を買ってから、会社へ。3時間だけ、気合いを入れて事務処理に取り組む。

  競馬観戦に間に合わせるため、15時過ぎに帰宅。今日は、5週連続東京GⅠの第1週。3歳のマイル王を決める、NHKマイルカップ(GⅠ、東京、芝1,600m)である。出走馬と私の予想は下記のとおり。

◎ ⑨アルビアーノ
○ ⑫ミュゼスルタン
▲ ②グランシルク
△ ①アヴニールマルシェ
△ ⑦クラリティスカイ

  本命は、アルビアーノ。外国産の牝馬で、デビュー以来これまで3戦3勝。全てのレースで先行してそのまま押し切るという横綱競馬を披露している。相手に恵まれていた(相手が弱かった)という見方もあるが、タイムも良いし、何より柴山騎手が惚れ込んでいるというのが良い。今回は、アルビアーノを信じる、というのももちろんだが、それ以上に柴山騎手を信じる、と言ったほうがいいかもしれない。相手には、明らかに力があって骨折からも復調したミュゼスルタン、前走のニュージーランドトロフィーで2着ながらとんでもない末脚を見せたグランシルクを選んだ。更に紐として、レベルの高かった共同通信杯で5着と好走したアヴニールマルシェ、昨年末の朝日杯、先日の皐月賞で一線級の馬たちと健闘してきたクラリティスカイを押さえることにした。

  15時40分、発走。スタートは横一線、予想通りハナに立ったのはレンイングランドで、アルビアーノは2番手を追走する。これは絶好の位置である。ペースも遅く、先行馬には有利な展開。そして、そのまま最後の直線へ。その瞬間、アルビアーノがレンイングランドを差し、先頭に立つ。これは勝った、と思った次の瞬間、一段後ろで控えていたクラリティスカイが並びかけて来て、アルビアーノもかなりの勝負根性で追いすがったが、最後は力尽きて1馬身差の2着でゴール。お、惜しい。しかし、アルビアーノは完璧な走りだった。これで負けたら、相手を褒めるしかない。3着にはミュゼスルタン。本線の馬券は当たらなかったが、アルビアーノの1頭軸で買っておいた三連複を押さえることが出来た。予想が的中した快感はないが、まあ良しとしよう。

 


5月9日(土)

2015年05月11日 00時25分47秒 | 2015年

  10時起床。部屋の掃除と洗濯を済ませてから、昼過ぎに家を出る。バス停に向かう途中の民家の庭で、大きな薔薇がとてつもない存在感を放っていた。花びらもそうだが、実はその背後にある棘の大きさがすごい。

  笠間から来た彼女と大船で待ち合わせ、鎌倉へ。今にも雨が降りそうな天気ということもあって、週末にしてはあまり混雑していない。普段は名物のホットケーキを目当てに店前に行列が出来ている駅前の喫茶店「イワタコーヒー店」も、覗いてみると席が空いている。このチャンスを逃すのはもったいないので、さっそく入店。注文は、当然ホットケーキと、彼女は珈琲にケーキ、私はホットミルク。ここのホットケーキは、注文してから焼き上がりまで20分掛かる。そして、待ちに待って出て来たホットケーキは、表面が少しカリっとしていて、下はふんわり。生地に甘みがあるので、シロップはもちろん、バターすらつけなくても美味しく食べられる。一番美味しいのは、バターとのコンビ。結局、最後までシロップは必要なかった。

  若宮大路を歩いて、由比ヶ浜へ。ポツポツと雨が降ってきていて、海も少しどんよりとした雰囲気。

  砂浜から道路1本挟んだところにある由比ヶ浜海浜公園で、「鎌倉プチロックフェスティバル」なるものが開催されていた。かなり自由な雰囲気のイベントで、到る所でアーティストが自由気ままに音楽を奏でている。お客さんも、お酒を飲んだり食事をしながらアーティストのところを回り、音楽に合わせて体を揺らせたり、ダンスをしたりと、これまたかなり自由に楽しんでいた。

  鎌倉駅へ戻り、江ノ電に乗って藤沢へ移動する。連結部ではあるが、運転席後ろの2人席に座ることが出来たので、ゆっくりと景色を眺めることが出来た。後ろ向きの座席だったので、少し酔ったが…。

  藤沢にある「蕎麦粉食堂」で夕食。前々から、蕎麦好きの彼女を連れて来たいと思っていたお店である。定番のお蕎麦があまり好きではない私も、ここの創意工夫溢れる蕎麦粉料理は好きなのだ。

飲み物は、生アロエスパーク(ジュース)。彼女は、自家製ジンジャーエールのモスコミュール。

蕎麦がきをトマトソースで。

卵とハムのガレット。

北イタリアの郷土料理、ピッツォッケリ(蕎麦のパスタ)。

  スーパーで買い物をして、20時過ぎに帰宅。お風呂から出て来たら、彼女が訝しげに本棚を眺めていた。上野千鶴子さんの『女という快楽』や『発情装置』、『スカートの下の劇場』、宮台真司さんの『制服少女たちの選択』、河合香織さんの『セックスボランティア』、山根純佳さんの『産む産まないは女の権利か』、最近では鈴木涼美さんの『「AV女優」の社会学』や『身体を売ったらサヨウナラ』など、彼氏の家の本棚にあったら嫌だろうなと思うようなタイトルの本が並んでいる。そういえば、「俺、大学の頃に社会学を専攻しててね、社会学っていうのは…。で、その中でもジェンダー論っていう分野に興味があって、そのジェンダー論っていうのは…」というような話を一切していない。一応、「その本はタイトルは下ネタ満載っぽいけど、一応真面目な内容の本なんだよ」というほとんど意味をなさないであろうフォローはしておいた。しかし、後々よく考えてみたら、「彼女の前でも堂々と本棚にエロ本を並べている彼氏」という汚名を着て過ごすのも、案外悪くないかもしれない。実際、堂々と並べてはいなくても、そうした類のものは持っているわけだし。


5月3日(日)

2015年05月08日 23時11分15秒 | 2015年

  今日の日記は、このテーマについてだけ書いておけばいいだろう。第151回天皇賞・春(GⅠ、京都・芝・3,200m)。スタミナ自慢のステイヤーが集まる、年に1度の超長距離ナンバーワン決定戦である。出走馬と私の予想は以下のとおり。

◎ ⑯ウインバリアシオン

  このレースの予想に理屈は一切必要ない。ウインバリアシオン、一択である。ただ、彼のGⅠ制覇が見たい。

  15時40分、ファンファーレ。ゴールドシップがゲート入りをかなり嫌がり、目隠しをして入れるというトラブルで発走時間が遅れたものの、比較的綺麗なスタートを切る。ウインバリアシオンはスタート直後から中段後方の良い位置につけ、レースが進む。少し馬群の外側に位置してしまい、全体的に走行距離が長くなってしまったものの、最終コーナーを回って直線を向いた時には絶好の手応えで、前も空いていたし、これは本当にいける、と思った。しかし、最後の直線残り200mといったところで急に減速。福永騎手も手綱を引いてスピードを落とし、そのまま12着でゴール(ちなみに勝ったのはゴールドシップだが、そんなことはもうどうでもいい)。そして、騎手がすぐに下馬。ゴールしてすぐに騎手が下馬するのは、故障があった時である。大きな声援を受けるゴールドシップの後ろで、芝の上をとぼとぼと歩いて帰ってくる福永騎手の様子をテレビ画面の片隅に捉えた瞬間は、本当に絶望的な気持ちになった。その後、ウインバリアシオンは馬運車で運ばれていった。自力で歩いて馬運車に乗り込んだ、という情報が唯一の希望だった。

  その後は、ただひたすら続報を待った。その間は、自分でも驚くくらい体が重く、食べ物や飲み物も一切のどを通らなかった。そして、ようやく入ってきた情報は、「左前浅屈腱不全断裂により、競走能力喪失」。もう2度と、彼がレースに出走することはないのである。しかし、それは大した問題ではない。命は助かったのだ。命さえ助かれば、それでいい。

  ウインバリアシオンには、ファンが多い。これは、天皇賞の後の競馬ニュースの中で、ゴールドシップの優勝よりもウインバリアシオンの怪我の情報へのアクセスが多かったことからも、よくわかる。通算成績は23戦4勝(重賞2勝)と、決して派手な結果を残したわけではない。しかし、2着が7回もある。そして、その内の4回はGⅠでの2着。更に、その内の3回は同世代の怪物、オルフェーブルの2着だった。あの怪物さえいなければ、日本ダービー、菊花賞、有馬記念と、GⅠを3勝していたはず。しかも、後続の馬をかなり引き離して。つまり、オルフェーブルと真っ向勝負することが出来た唯一の馬なのである。また、屈腱炎という競走馬としては引退や安楽死と隣り合わせとなる怪我を2度も克服し、7歳まで走り続けた、不死鳥のような馬でもある。

  2度の怪我に見舞われたように、あまり足元が強くない馬だった。怪我の再発を恐れながらも、レースで結果を出せるように仕上げなければならないというジレンマ。松永昌博調教師をはじめとする関係者の皆さんは、本当に苦労されたと思う。彼らの努力がなかったら、ウインバリアシオンはこの年まで走り続けることはなく、人知れず早々と引退し、既にこの世にいなかったかもしれない。そして、今日のレースの最後の直線、鞍上の福永騎手が異変に気付いて早々に手綱を引いていなかったら、そしてすぐに下馬していなかったら、もしかしたら予後不良(安楽死)という結果が待っていたかもしれない。しかし、彼らのおかげで、そして自身の強さで、ウインバリアシオンは生き延びることが出来た。

  後日、彼は5月7日付で正式に競走馬登録を抹消され、引退となった。今後については、一度はJRAから種牡馬になるという情報が出たが、実際にはそうではなく、乗馬になるらしい。彼の血を継いだ子どもを応援することが出来ないのは残念だが、彼の余生を考えれば、激務で競走も激しい種牡馬の世界にいるよりも、乗馬として馬好きの人たちに可愛がられながらゆったりと暮らすほうがいいのかもしれない。私も、いつかは会いに行きたいと思う。

  ウインバリアシオン号、本当にお疲れ様でした。そして、たくさんの感動をありがとうございました。これまで何度もつらい思いをして、最後も痛い思いをしてしまったけど、君の第2の人生(馬生?)が穏やかで幸せなものになるよう祈っています。

  最後の天皇賞のがんばれ馬券は、不屈の精神で走り続けた彼を近くに感じることが出来る、私の宝物になった。

(以下の写真は、今年の日経賞、中山競馬場パドックでのウインバリアシオン)