5時起床。今日は、会社の先輩たちと有馬記念を見に行くため、かなりの早起き。
6時前に家を出て、大船から横須賀線、西船橋から武蔵野線と乗り継いで、中山競馬場の最寄駅である船橋法典へ。験担ぎで、電車では車両の一番前にいた。
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中山競馬場には、8時前に到着。しかし、それでも既に座席は埋まっており、新聞紙をひいて床に座ることとなった。さすがは、有馬記念。
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有馬記念は第10レースだが、当然ながら第1レースから賭け始める。これまでの競馬では、午前中は会場もガラガラだったのだが、今日は最初から人が多く、パドックも人で溢れていた。
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これまでずっと、私は自分の誕生日(9月20日)にちなんで、全てのレースで「9」「2」「10」の三連複(順番は関係なく、1着から3着に入る馬を当てる馬券)を100円だけ買っているのだが、今日の第3レースでそれが奇跡を起こした。レースが終わり、結果が電光掲示板に表示されるまで気付かなかったのだが、そのレースの着順は「9→10→2」だったのだ。一瞬自分で信じられず、隣にいる先輩に馬券を見せて確認したところ、「これはすごいことになるよ!」とのこと。先輩方の予想では100倍を軽く超えるだろうということで期待していたのだが、発表されたオッズはなんと1,295.8倍。つまり、100円が129,580円になったのである。これにはさすがに驚き、手が震えた。こんなことがあるとは。
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レースが進むにつれて更にどんどん人が多くなり、移動をするのも馬券を購入するのも一苦労するようになる。こんなに人が集まるとは、競馬というのは野球やサッカーよりもよっぽどメジャーなスポーツなのではないだろうか。まあ、そもそも競馬がスポーツなのかという疑問はあるのだが。
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そして遂に、本日のメインイベント、第10レースの有馬記念を迎える。その頃には会場は人で埋め尽くされ、満員電車状態。15時の時点で、来場者数は116,596人。最終的には、12万人を超えたらしい。その熱気たるや、これまでに体験したことのないものである。特に、このレースで引退するオルフェーブルへの歓声は凄まじく、飛行機のジェットエンジンが間近にあるような轟音だった。
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オルフェーブルの返し馬(ウォーミングアップ)。
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15時25分、ファンファーレに合わせた手拍子でテンションが一気に高まり、ついに出走。2,500メートルの芝、時間にして約2分半のこのレースの主役は、やはりオルフェーブルだった。序盤は後方でぐっと堪え、3コーナーを過ぎたあたりから徐々にスピードを上げ、最終4コーナーを超えたところで一気に先頭へ躍り出て、そのまま後続をグングン突き放してダントツの1番でゴールしてしまった。2着のウインバリアシオンとの差は、なんと8馬身。強い強いとは言われていたが、ここまで圧勝するとは。私は、第3レースで私に大勝利を提供してくれたウィリアムズ騎手の騎乗するアドマイヤラクティを軸に馬券を買っていて、オルフェーブルは単勝を抑えておいたぐらいだったので、賭けには負けてしまったが、この素晴らしいレースを目の前で見られたことは本当に良かったと思う。
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8馬身差のダントツ勝利。
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池添騎手のインタビューも、オルフェーブルへの愛情で溢れていて、感動的だった。
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最終の11レースまで見てから、勝ち馬投票券の払い戻しへ向かう。レースが終わったあとの会場は、とにかくゴミが散乱していた。みんな、ちゃんとゴミ箱に捨てようよ。
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ドキドキしながら、当たり馬券を払い戻し機に入れる。払い戻し金額は、136,000円。本日の総投資額は2万円弱なので、約12万円の勝ちである。あまりに勝ちすぎて、これから何かとてつもない不幸に見舞われるのではないかと不安になってくる。
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払い戻しの総額は、画面の左下に表示されている。
都内(飯田橋)まで戻り、祝勝会。私と、昨日パチンコで18万円勝ったという先輩の2人で「今日の支払いは任せてください!」と意気込み、お寿司を食べる。先輩方にはいつもご馳走してもらってばかりなので、わずかではあるが恩返しが出来て良かった。今回勝った分は、こういう形で普段お世話になっている方々へのお礼に使いたいと思う。それに、競馬の楽しみは、レースそのものよりも、その後のこのような祝勝会や反省会にあるのだと思う。合コン後の反省会と一緒で、それが大切なのだ。
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22時前に、実家へ戻る。朝起きたのがかなり早かったので、めちゃくちゃ眠い。さすがに、今日は早めに寝ることにしよう。