6時起床。今日は、職場同僚とお客さんのYさんで構成された競馬部のメンバー5名で東京競馬場へ行く。
7時半に関内駅で集合し、先輩の車で東京競馬場へ向かう。所要時間は約2時間。私は助手席に座って競馬新聞を広げているだけなので、すこぶる楽な移動である。現地に到着したのは開門前で、思っていたよりも寒い。さすがにそろそろTシャツにパーカーでは厳しくなってきたか。そういえば、もう11月も中旬だった。
月末には、ここでジャパンカップが開催されます。
開場前なので、まだシャッターが下りている。
正門に移動すると、開門前から列が出来ていた。みなさん、やる気満々ですな。
今回は、お客さんのYさんがB指定席を確保してくださった。ゴールからは少し離れているが、最後の直線のちょうど真ん中辺りの位置なので、レース最後の攻防をじっくりと見ることが出来そうだ。
さすがに、パドックの馬の様子を確認するには、少し遠すぎるか。
第1レースから第3レースまでは外れ。ある意味、いつもどおりの滑り出しである。そして、私にとってのメインレースである第4レース(2歳未勝利、芝1,400メートル戦)。私が仲間内のPOG(Paper Owner Game)で指名したマイネルドラグーン(牡馬、父ストーミングホーム、母マイネカプリース、母父タヤスツヨシ)が出走する。これまで2戦を走って15着、16着と惨敗が続いているが、パドックで間近に見るドラグーンは元気よく歩いていた。それに、これは完全に(ペーパー)オーナーとしての贔屓目だが、とにかく愛らしい。その姿を見て、馬券は彼だけに絞ることにした。
6階の指定席から、わざわざパドックまで階段を駆け下りて来た。
マイネルドラグーンとの初顔合わせ。
この凛々しい立ち姿にキュンキュンする。
残念ながら、レース結果は15着という惨敗。見せ場すらなかった。デビュー前の評判も悪くなかったし、馬体にも問題があるようには思えない。力不足というよりは、まだレースに集中することが出来ていないように感じられた。しかし、3戦連続の惨敗となると、そう悠長なことは言っていられない。このままだと近い将来、良くて地方転厩か、最悪の場合にはこのままの引退(≒処分)というシナリオが現実味を帯びてくるだろう。情報によると、次はダートの短距離に挑戦とのこと。何とかそこで結果を出して欲しい。
お昼休みに、JRA競馬学校騎手課程第32期生による模擬レースが行われ、来年デビューする予定の騎手候補生5名が出場した。そしてその中には、久々のJRA女性騎手(候補)として注目を集めている藤田菜七子さんも名を連ねていた。2013年9月に増沢由貴子騎手が引退して以降、現在JRAには女性騎手が1人もいない(地方にはいる)。そんな中、久しぶりに登場したヒロイン候補の登場に、多くの競馬ファンが注目しているのだ。
ダッシュスライダー号という馬に騎乗して本馬場入りした藤田騎手。本馬場入り直後に馬が暴れて立ち上がるというハプニングも何とかしのぎ、無事にレースに臨むことが出来た。レースに際してのファンファーレにはG1用のものが使用され、観客もG1レース同様に拍手で盛り上げる。会場全体が、新しい騎手をみんなで応援しようという温かい空気に包まれている。ただ、肝心のレース内容は、結構グダグダなものだった。一応着順はついた(藤田騎手はビリだった)が、そもそも最後の直線で真っ直ぐに走れた馬が1頭もいなかった。しかも、真ん中に位置していたの1頭が思い切り外側へ斜行したことで、その外側にいた2頭もどんどん外側へ流され、新潟の直線レースのようなバラけたゴールになってしまった。これまでずっと厳しい訓練を積んできた彼らですら出来ないのだから、馬を真っ直ぐに走らせるのがいかに難しいかということを痛感させられたレースだった。しかし、きっと今第一線で活躍している騎手たちにも、こういう時期があったはずである。今日出場した5人も、これからもっともっと鍛錬を重ねて一人前になっていくのだろう。いちファンとしては、彼らの騎手人生が明るいものとなるよう祈るばかりである。
昼食は、Yさんおすすめのお店の豚角煮丼と豚トロ串。競馬場のご飯とは思えないくらいトロトロで美味しい角煮だった。何なら、結婚披露宴のメインはこの角煮にしたいくらいだ。
昼食明けの第5レースが今日の初的中。馬連200円と三連複100円が的中し、10,440円の払い戻しとなった。金額的にもありがたいし、「新馬戦なんか全然わかんねー」と言いながらもかなり真剣に予想した結果なので、とても嬉しい。
第6レースから第9レースまでは、また連続して外れ。しかし、1度それなりに大きい金額を当てており、1日の収支がそれほどマイナスになることはなくなったため、気持ちにはかなり余裕がある。アメリカンドックや上司が買ってきてくれたリング揚げパンを美味しく頂きながら、楽しくレースを観戦した。
本日2度目かつ最後の当たりは、第10レース。ワイド300円が当たり、2,430円の払い戻しを受けた。利益としては小さなものだが、それでもやはり当たりは嬉しいものだ。ちなみに、このレースでは私の買っていた2着馬が斜行により審議対象となり、もし降着となれば私は外れて上司が当たりになるという状況に陥ったが、無事に降着なしで入線順の確定となった。確定した瞬間は、苦い表情の上司を横目にガッツポーズ。
斜行による審議。
無事にそのまま確定した。
今日のメインレースは、武蔵野ステークス(G3、ダート1,600メートル)。このレースは、すごいレースだった。その主役は、10番ノンコノユメ(3歳牡馬、父トワイニング、母ノンコ、母父アグネスタキオン)。初の58キロという斤量を背負っているし、最後の直線でかなり後方にいて、馬場は重くて前残りの展開。さすがにこれは無理だろうと思ったのだが、そこから衝撃的な末脚を繰り出して逃げていた13番タガノトネールをゴール直前で捉え、ハナ差で1着をもぎ取った。私は、彼と一緒に11番ゴールデンバローズ(11着)を軸にしていたため馬券は思い切り外れてしまったが、とんでもないレースを観ることが出来て背筋がゾクゾクした。こんな走りを見せられたら、本番のチャンピオンズカップでは本命にするしかないじゃないか。でも、2月のフェブラリーステークスで軸にして見事に的中させてもらったホッコータルマエも出走するし、これは取捨が難しいところである。
最終の第12レースもあっけなく外れ。しかし、私は合計の負けが約4,000円と、1日楽しんだにしては少ない出費で済んだので、気持ち良く競馬場を後にすることが出来た。
これから仕事に行くというYさんと別れ、残ったメンバーで車に乗って聖蹟桜ヶ丘にある「シェーキーズ」に行き、夕食兼反省会。申し訳程度のサラダと、大量のピザにパスタ。これでもかというくらい炭水化物を摂取した。
先輩に車で横浜まで送って頂き、妻と待ち合わせて本郷台へ帰る。