7時起床。昨日に引き続き、朝食は抜き。せっかくなら食べたほうが体調も良いというのはわかっているのだが、美味しくないものでお腹を膨らませたくないという気持ちが勝ってしまう。しかし、その分余裕のある朝の時間が更に長くなってしまって、やることがない。いや、もう少し寝ていればいいのか。
午前中は、スーパーマーケットの事例を中心とした商業の経営改善のポイントについて。カリキュラム上、今日のテーマは飲食店になっていて、私はそれを楽しみにしていたので、ちょっと拍子抜け。おそらく、先生の得意分野が小売業なのだろう。まあ、小売業の話も聞いていて面白いから、いいのだが。
昼食は、東大和市駅の近くにあるイタリアン「MOTHERS」で、日替わりのパスタランチを頂く。以前に1度同期と一緒に夕飯を食べに来たことのあるお店で、料理の美味しさだけでなく、雰囲気の良さや接客のスマートさが印象に残っているお店である。その良いところは相変わらず健在で、今日食べたパスタも美味しかった。何のパスタだったか忘れてしまったが(何かのラグーパスタだったことしか覚えていない)、塩味ベースで、甲殻類の香ばしさのあるダシの味が素晴らしかった。マスタードとオレンジのソースが掛かったサラダもレベルが高いし、デザートのヘーゼルナッツのパンナコッタも美味しかった。ついでに言えば、紅茶も飲みやすく香り高いものだったように思う。
午後の講義で、待望の飲食店の話が出て来た。しかし、触れられたのはほんの一瞬。しかも、内容も基本的なものばかりで、特に目新しい情報はなかった。だったら、下手にカリキュラムに「飲食店の目利き」なんて表現を入れなければいいのに。期待させられた分、残念感が大きいじゃないか。また、個人的に感じたのは、飲食店には絶対的な指標がないのかもしれない、ということである。だから、先生もあまり深入りしなかったのかもしれない。味の美味しい、美味しくないは最終的には個人の主観に過ぎないし、「食品を扱うのだから清潔感は絶対条件!」なんて言うけれど、「きたなシュラン」なんていう言葉があるとおり、必ずしも清潔感がなければいけないわけではない。そう考えると、飲食店のコンサルティングというのは、基本的なこと以上に踏み込もうとすると結構難しいものなのかもしれない。
夕食は、ずっと前から気になっていたラーメン屋「村山ホープ軒」で。店の前を通る度に、車道を挟んだ向かい側まで流れてくる強烈なとんこつ臭に、初めてこの街に来た時から興味があった。そして、約5年越しで、今日初めて入ることが出来たのである。注文は、ラーメンに味玉とニンニクをトッピングしたもの。ネット情報によるおすすめのメニューである。予想外なことに、出て来たラーメンはそれほどこってりではなく、スープも喉ごしの良い飲みやすいものだった。ただ、そうかといって印象に残らないわけではなく、ニンニクも効いた良いバランスのラーメンである。パンチはあるが、恐れていたほどではない、という感じだろうか。ファンが多いのもうなづける味である。
寮へ戻り、早々に入浴も済ませ、最後の洗濯。明日の朝には寮をチェックアウトしなければならないので、明日着る服以外は洗濯をして、荷造りの準備も出来る限り済ませた。あとはゆっくりと寝て、明日の授業が終われば、今回の研修も終了である。何だかんだで、あっという間の1週間だった。