社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

3月31日(水)

2010年03月31日 23時57分13秒 | 2010年

  7時起床。午前中はテレビを見ながらダラダラと過ごし、午後からサンの散歩に出かける。せっかくなので戸田市にある道満グリーンパークまで足を伸ばし、園内を一回り。普段はアスファルトの道ばかりだから、たまにはこうして土を踏ませてあげないと。サンは、初めての場所に興奮してマーキングをしまくっていた。また、園内にドッグランがあって、サンは入りたそうにしていたのだが、中に怖そうなドーベルマンがいたのでやめておいた。あんな犬に襲われたら、人間でも命が危うい。

  帰宅後、明日からの出勤に向けた準備を整える。持ち物は全て揃ったし、定期券も購入した。スーツの準備もばっちりだ。ただ、おそらく新入社員は私だけなので、今から少し緊張している。期待半分、不安半分といったところだろうか。とりあえず、片道1時間半の通勤がだるいことは間違いないが、何とか上手い過ごし方を見つけて、有意義な時間に出来るようにしたい。


3月30日(火)

2010年03月30日 23時19分49秒 | 2010年

  5時20分起床。身支度を整え、6時前に家を出る。今日は、石巻にある父方の先祖のお墓参りに行くのだ。大宮駅06:42発のやまびこ201号に乗り、仙台へ向かう。朝食は、駅弁屋さんで購入した「鯵鯖よくばり寿司」。身が厚く、特に鯖がおいしかった。その後、仙台まではほとんど寝て過ごす。仙台で仙石線に乗り換え、1時間15分ほどで石巻に到着する。

  駅前にある市役所の庁舎を兼ねたショッピングセンターで、仏前の花を購入。その建物の入口のところに仮面ライダーV3の像が立っていたので、思わず写真に収めた。そういえば、石巻市は石ノ森章太郎さんの協力などを元に、マンガを使った町興しに取り組んでいる。学生時代、その活動を卒論で取り上げていたゼミ仲間がいたが、確かに詳しく調べてみると面白そうな題材だと思う。

   

   
駅周辺を少し歩くだけで、こんなにたくさんのキャラクターに出会える。

  その後、駅前からタクシーに乗ってお寺へ。まずは事務所へ挨拶に行き、手土産におせんべいをお渡しする。出てきたのはとても明るいおばあさんで、言葉の訛りの感じがまたかわいらしかった。その後、お墓参りへ。花瓶や湯呑みをきれいに洗い、全ての墓石にたっぷりと水を掛け、花を挿し、お線香をたく。言葉にすると簡単だが、実際に全てを1人でやるのは結構大変だった。全ての準備を整えてから、般若心経を唱え、手を合わせる。実は、私はこのお墓に入っている方々の生前をまったく知らない。一番最近なくなった父方の祖父も、私が産まれる直前に亡くなっている。そのため、こちらのお墓からはどうしても足が遠のいてしまっていたのだが、先日大阪に行った際に、母方の祖母から「だからこそお参りに行かなあかん」と言われ、確かに一理あるなと思って今日に至る。そして実際、お参りして良かったなと心から思った。

  お参りを終え(何だかんだで1時間以上かかった)、再び事務所へ顔を出し、迎えのタクシーが来るまでおばあさんと談笑。お茶を頂きながら、おいしい魚の話や私の就職の話で盛り上がった。また、お土産に海苔や自家製のお漬け物を頂く。こちらはおせんべいだけだったので、何だか申し訳なかった。その後、タクシーに乗り(往路と同じ運転手さん)、石巻駅へ戻る。この運転手さんがよく喋る方で、楽しく移動することが出来た。

  石巻駅12:18発の石巻線に乗り、終点の女川へ。女川は、駅から歩いてすぐのところが漁港になっており、典型的な港町の雰囲気に包まれた町である。さっそく、港のすぐ近くにある食堂「おじか」で、「うにといくらの重ね丼」、「さんまのすり身汁」、「島豚のとんかつ」を食べる。うには甘いし、いくらも1粒1粒に弾力があっておいしく、さんまの汁はさっぱりしつつも味がしっかりしていた。島豚のとんかつは、ネット上の口コミで高評価だったので試してみたのだが、確かに普通のとんかつとは少し違い、良い意味で油分が濃厚だった。ただ、やはりここの主役は海の幸である。


ちょっと食べすぎました。

  食事の後、目の前の漁港を少し散策する。女川港は深い入り江になっているためか、波はほとんどないに等しい。しかし、それでも先日のチリ地震の際には、津波が駅の方まで押し寄せたというのだから驚きだ。また、すぐ近くにある「マリンパル」という施設の中に小さな市場があり、おいしそうな魚たちがたくさん並んでいた。


人はどうして、悲しくなると、海を見つめに来るのでしょうか~♪


あなたは、一人で、生きられるのね~♪(古いか…)


めっちゃおいしそう。


いつも思うことだが、どうしても食べ物には見えない。

  散策を終えても電車の時間まで1時間以上あったので、女川駅に併設する日帰り温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」へ立ち寄る。ここは、観光施設というよりも地元の方々の憩いの場としての色彩が強く、どう見ても観光客は私だけだし、若者も私だけだった。ここは老人ホームか!しかし、地域のお年寄りが集まる場所があるというのは良いことで、こういうインフラが都会にもあれば、きっと「おひとりさまの老後」もより明るく過ごせるだろう。ちなみに、温泉の泉質は良く、冷えた体がすぐに温まり、一気に体が軽くなった。


女川温泉では、古い車両をリサイクルして休憩室として活用している。

  女川駅15:40分発の普通列車に乗り、石巻で仙石線に乗り換えて仙台へ戻る。駅構内でお土産(「萩の月」と「牛タン」)と駅弁(「網焼き牛たん弁当」)を購入し、18:13発のやまびこ220号に乗り込む。席につき、すぐに牛たん弁当を開封。このお弁当には加熱装置が付いているので、熱々の牛タン&麦飯を食べることが出来る。もちろん、お店で出てくるものと比べてしまえば敵わないだろうが、駅弁にしてはかなりクオリティが高い。ついでに、車内販売でスジャータのアイスクリームを購入。これについては、もう説明の必要はないだろう。


石巻線気動車(女川駅にて)


写真ではわかりませんが、湯気が立つほど熱々です。

  21時前に帰宅。家族にお土産を渡してから、ゆっくりとお風呂に浸かる。今日はさすがに疲れたので、早く寝よう。

 


3月29日(月)

2010年03月30日 00時55分28秒 | 2010年

  7時起床。朝から病院へ行き、先生に就職の報告。先生は思っていた以上に喜んでくださった。しかし、今後は平日に通院することが難しくなるため、先生にお世話になるのは今日が最後となる。「引き継ぎはきちんとやっておくから心配しないでくださいね」とのことだったが、私としては心配よりも寂しさのほうが大きい。最初に受診したのが昨年の5月末だから、かれこれもう10ヶ月の付き合いになる。本当に、お世話になりました。

  病院からの帰りの途中で市の行政センターに寄り、就職先へ提出するため住民票を発行してもらう。その後、近所のショッピングセンターで文房具や靴下などを購入。とりあえず、これで準備は一段落した。

  夕方になって、先日大阪で最終面接を受けた食肉の専門商社へ内定辞退の連絡を入れる。回答期限ぎりぎりまで考えた結果、やはり神奈川の特別認可法人のほうが魅力的だという結論に達したのだ。まあ、実家から通うのには少し遠いというのがネックだが、起床時間は市役所時代と同じで大丈夫そうなので、何とかなるだろう。

 


3月28日(日)

2010年03月29日 00時22分20秒 | 2010年

  7時起床。8時過ぎに母と弟と一緒に家を出る。今日は、車に乗って佐野にあるアウトレットへ行くのだ。私の内定が決まった時に、お祝いにスーツを一着プレゼントしてもらえることになったのだが、まさかアウトレットといえどもブランド物だとは思ってなかったので、ちょっとびっくりである。佐野到着は、開店時間の10時より少し前。日曜日ということで、すでに敷地内には開店を待つ人たちの姿が多く見られた。


開店直後のディズニーストア。
なぜか、ここだけ開店前から長い列が出来ていた。

  午前中は、とりあえず個人行動。さっそく、目ぼしいお店を順番に回っていく。最初に目についたのは、SHIPSの黒無地のスーツ。とりあえず弟を呼び、生地や機能の良し悪しを見てもらう。彼はファッションに詳しく、SHIPSでアルバイトもしているので、こういう時にとても頼りになるのだ。そんな弟曰く、「このブランドはSHIPSの中でもかなり高級な部類に入るもので、質が高いのは間違いない」とのこと。しかし、それと同時に「でも、合うサイズがなさそう」とも言われる。そして実際、ぴったりのサイズはなかった。残念無念である。

  昼前に一旦集合し、園内にある中華料理屋で昼食。その後、再び個人行動を開始する。続いて目をつけたのは、Paul Smithの黒無地のスーツ。このブランドにしては珍しく、ごく普通のシンプルなデザインである。しかし、実際に試着をしてみると、Lサイズでは肩が少し窮屈で、XLサイズだとブカブカになってしまった。また、ジャケットのウエスト部分のしぼりが強すぎて、何となく不自然な格好に思えた。

  園内を一回りして、「さて、どうしたものか」と悩んでいる時に、弟から「Tomorrow Landのスーツが良かったよ」とのアドバイスをもらう。さっそく行ってみると、デザイン・サイズ共にピッタリのスーツがあった。しかし、ネックは色が紺色だということ。今現在私が持っているスーツは2着ともに紺色なので、今回は黒が欲しかったのだ。そこで、店員さんに事情を説明する。すると、「同じタイプの黒はありませんが、チャコールグレーではどうでしょう」と、全く想定外の言葉が返ってくる。そうか、チャコールグレーという選択肢があったのか。さっそく試着してみると、これが見事にしっくり来て、その場で即決。腕を詰めるのに10日ほど時間がかかるため、すぐに持ち帰りとはならなかったが、当初考えていたよりも良いものを見つけることが出来て良かった。

  後半は、基本的に3人一緒に行動する。途中で休憩を挟みつつ、16時前まで歩き回った。結局、母は鞄、弟は帽子2つと靴下に、就活用のネクタイを購入。私も、ついでにスーツ用のベルトを一本購入した。合計で6時間近くも滞在したのでさすがに疲れたが、それぞれお目当ての品を買うことが出来たので良かった。


午後になると、どんどん人が増えていく。


休憩中に食べた、スタバの「ベリーのクラフティ」

  帰り道の途中でスーパーに寄って食料品を買ってから、18時過ぎに帰宅。今回買ってもらったスーツは、アウトレットの商品とはいえど、今の私にはもったいないクオリティのものだ。それをプレゼントしてくれたというのは、単なる内定祝いではなく、「それに見合う社会人になるように」という親の願いが込められているように思えてならない。それ想いに答えるためにも、来月から始まる仕事に全力で取り組み、一日も早く一人前の社会人になりたいと思う。


3月27日(土)

2010年03月28日 03時04分27秒 | 2010年

  6時起床。朝風呂に入ろうと思って部屋を出たら、はす向かいの部屋の前に若い女性が立っている。ちなみに、昨日とは違う人だ。「また呼んだの?」「ってゆうか、こんな朝から?」と心の中でツッコミを入れつつ、温泉へ。その後、軽い朝食と身支度を済ませ、7時前にホテルを出る。地下鉄と阪急宝塚線を乗り継いで、中山へ。阪急宝塚線は、私が3歳の頃まで住んでいた山本というところを通る。私自身に当時の記憶はないのだが(三つ子の魂何処へ)、両親の昔話によく出てくる駅名(山本駅はもちろん、雲雀ヶ丘花屋敷駅、川西能勢口駅など)を通った時は、何となく感慨深かった。


阪急宝塚線 急行宝塚行き
おそらく、小さい頃はよく乗ったのだろう。

  中山駅から歩いてすぐのところに、中山寺(西国第24番札所)がある。ここも、幼い私と両親がよく散歩に来た場所らしい。また、私を妊娠中の母がつけていた妊婦帯も、ここで買ったものだったらしい。そういう意味では、ここが私の初巡礼の場所ということになる。しかし、そういう贔屓目を抜きにしても、中山寺は素晴らしいお寺である。敷地は広大だし、山の斜面に建っているので周囲の眺めも良い。本堂をはじめとして見所も多く、何となく坂東第24番の楽法寺(雨引観音)に雰囲気が似ている。


本堂


本堂の内側


上のほうに随分と凝った絵が描かれている。


五百羅漢堂
これだけの仏様に囲まれると、ちょっと緊張する。

  また、中山寺の納経所では面白いことが起きた。納経所へ向かう私の前にすっと入り込んだおじさんがいて(それはまだいい)、そのおじさんが納経帳やら掛け軸やら笈摺(おいずる)やらをそれぞれ複数持っていて(それは一向に構わない)、かなり時間が掛かった。こういう場合、そういう人は大抵後ろで待つ人に気を遣い、順番を譲ることが多い。私も何度か譲られたことがあるし、逆に急いでいる人に譲ったこともある。しかし、そのおじさんはそんなことをしないのはもちろん(それはまあいいけど)、支払いや片付けを急ぐ気配もなく、ダラダラしているのだ(おいおい)。そうなると、気の短い私はイライラしてくる。そして、文句のひとつでも言ってやろうと思ったその瞬間、急に強い風が吹いて私の納経帳がバラバラと下に落ちた。まるで、観音様から「まあそんなイライラせんとき」とたしなめられたかのようだ。単なる偶然といってしまえばそれまでなのだが、あまりにタイミングが良すぎて不思議な感覚だった。しかし、とにかく大人気ないことをせずに済んで良かったと思う。一気には無理だから、せめて巡礼中ぐらいは広い心を持てるようにしよう。

  中山駅から再び阪急線に乗り、箕面へ。駅前からタクシーに乗り、勝尾寺(西国第22番)へ向かう。本来、タクシー利用は私の中で邪道な手段なのだが、ここはバスの本数が少ないし、今日は時間もなかったので仕方ない。勝尾寺も、中山寺同様とても広いお寺で、山の上にあるため空気も眺めも良い。境内の所々にいらっしゃるお寺の方も大変フレンドリーで、非常に心地良く参拝させて頂いた。今回は時間の関係で40分ほどの滞在だったが、本来であれば2時間ぐらいかけてゆっくり回ってみたいお寺である。


ここの名物はダルマらしい。


勝尾寺だけに、勝ちダルマ。


本堂


四国八十八箇所のお砂踏み
下のほうにある板の上に片足を乗せて拝むと、
そのお寺に参拝したのと同じ効果があるらしい。

  勝尾寺から再びタクシーに乗り、千里中央駅へ向かう。車内では、運転手さんからタクシー運転手の仕事についてのお話を伺った。中でも一番印象に残ったのは、お客さんからの呼び出しで迎えに行っても、もうお客さんがいなくなってしまっているということが、2日に1回ぐらいの頻度であるということだった。お寺からタクシー会社に電話をした際に「ちゃんと待ってて下さいね」とくどいほど言われたのには、そういう理由があったのか。他にも、乗客とのトラブルや酔っ払いへの対応法、タクシー強盗の話を伺い、改めて大変な仕事なんだなということを感じた。

  千里中央から北大阪急行(地下鉄御堂筋線直通)に乗って天王寺まで行き、近鉄線に乗り換えて古市へ。ここで大阪に住む母方の祖母と合流し、一緒に祖父や曾祖母のお墓参りへ向かう。祖母と会うのは年明け以来だったので、道中はとにかく話が弾んだ。霊園に到着後、まずはお墓を綺麗に掃除をしてから、新しい花をさし、線香に火をつけて手を合わせる。隣で手を合わせている祖母が般若心経を暗唱していて驚いた。確かに祖母はバスツアーなどを使って四国遍路を結願しているのだが、まさか覚えてしまっていたとは。一方、私は普通に近況報告と、今後の抱負を伝えた。


この霊園は高台にあるので、とても景色が良い。

  その後、祖母と一緒に阿倍野へ戻り、近鉄百貨店の9階にあるお好み焼き屋「ゆかり」で遅めの昼食をとる。このお店に来るのは2人とも初めてだったのだが、なかなかおいしかった。そして、今回は何より祖母とゆっくり話が出来たことが嬉しかった。

  食事を終え、天王寺の改札で祖母と別れて新大阪へ。お土産にとん蝶と赤福を購入し、16:00発ののぞみ36号で帰路につく。途中、新横浜駅で人身事故が発生したものの、思ったよりも影響は少なく、10分ちょっと遅れただけだった。東京駅で京浜東北線に乗り換え、20時半前に帰宅。


さっそく、自分でもとん蝶を食べてみた。やはりおいしい。

  日付が変わる頃から、友人2人と一緒に銭湯へ。そのうち1人とは今年初めて会ったので、久しぶりにいろいろな話が出来て良かった。その後ファミレスにも寄り、帰宅したのは3時前。さすがに、ちょっと眠い。