6時半起床。
朝食は、昨日セイコーマートで買ってきたおにぎり。
今日も天気は良さそうだ。
上司と待ち合わせて帰途につき、私は途中の静内駅前で下ろしてもらう。今日は帰るだけなので、少し面白い帰り方をしてみようと思う。
駅舎(とはいっても列車はもう来ないが)の中にある観光案内所でスーツケースを預かって頂き、散策に出る。
橋の上から駅を眺める。駅舎は今も活用されているが、線路やホームはだいぶ荒廃してきている。
線路を越え、海を見に行く。
道路の上からでもよく見えるが、ここまで来ると浜まで出てみたくなる。
防波堤をよじ登り、浜へ出る。
釣り人がたくさんいる。このあたりではカレイがよく釣れるそうだ。その中でも松川カレイは高級魚として周辺地域の名物になっており、飲食店のメニューでもよく見かける。私もお刺身が大好きである。
テトラポッドの上に立ってみる。空が低く、近く感じられる。静内には何度も来ているが、海辺の景色がこんなに開放的とは知らなかった。
再び線路を越え、街へ戻る。日高線の線路や橋などは、今後撤去されるのだろうか。それとも、そのまま放置なのだろうか。
朝の繁華街を歩く。
もう営業していないお店も多い。静内は馬産地という特殊性もあって、他の田舎町と比べれば繁華街が生き残っているほうだと思うが、それでも全盛期に比べるとかなり寂しくなったそうだ。
駅前通りの一角に、前々から気になっているお店がある。
原因はこれ。売っているのだろうか。
1時間ほどの散策を終え、静内駅に戻ってくる。
列車が来なくなっても営業を続けている駅そば「にしや」で早めの昼食にする。
卵そばを食べる。お蕎麦は太めで、食べ応えがある。そして、お汁が美味しい。
地元で愛されているお店だと聞いていたとおり、次から次へとお客さんが来ている。お蕎麦だけでなく、おにぎりも人気のようだ。今度買ってみよう。
観光案内所で荷物を受け取り、道南バスのバスカードを購入。
ロータリーへ出て、バスを待つ。
静内駅前10:50発の苫小牧行きバスに乗る。廃線となった日高線の代わりに運行されている路線である。
普段はレンタカーでびゅんびゅん行く道を、ゆっくり走る。
運転しているとじっくり景色を眺めることが出来ないので、たまにはこういうのもいい。
日高地方ならではの景色も楽しめる。
景色を眺めたりうとうとしたりしながら、1時間半ほどの路線バスの旅を楽しんだ。
鵡川農協前で下車し、目の前にある「カネダイ大野商店」へ。
むかわ町名産のししゃもの季節がやってきた。嬉しい。
一般的には卵を持っているメスが人気なのだろうが、本当はオスのほうが脂がのっていて美味しい。
オスを3本買い、自宅、実家、義実家へそれぞれ郵送する。
買い物を終え、鵡川駅まで歩く。
ここから苫小牧までは、日高線が現役で走っている。
苫小牧-鵡川間は約30キロ、所要時間30分ほどの短距離路線になってしまった。
ここから先も線路は続いているが、もう列車が走ることはない。
当駅止まりの列車が到着した。国鉄キハ40系の1両編成である。
折り返し13:04分発の普通列車苫小牧行きとなる。間近で見ると、やはり無骨でカッコいい車両だ。
2、3時間に1本しか走っていないので、車内はそれなりに混雑している。
正直なところ、景色は大したことない。新冠や静内周辺では海沿い、浦河地域では牧場風景の中を走っていたことを知っている分、物足りなく感じてしまう。
一応、遠くに海も見えなくはないが。
ちょうど30分で苫小牧に到着。
飛行機の時間の関係で、苫小牧から南千歳までは特急ワープを使う。
苫小牧13:48発の特急北斗9号に乗り、南千歳へ。短時間とはいえ、特急に乗れるのはワクワクするものである。座席もふかふかで乗り心地抜群だった。
南千歳で快速エアポートに乗り換え、新千歳空港へ。
北海道応援クーポンを駆使してお土産を購入し、ソフトクリームを食べながら搭乗時刻を待つ。
新千歳14:55発のJAL514便に乗り、羽田へ戻る。
遠くに樽前山が見える。ホッコータルマエの樽前である。
先ほど一瞬だけ降り立った苫小牧の街を眺めながら、北海道を後にする。
飲み物は、スカイタイム、コンソメスープ、コーラの中から選ぶことが多い。今日は炭酸の気分だった。
今日は千葉方面から着陸するようである。木更津の街がよく見える。
この経路の着陸だと、海の中に下りていくようなドキドキ感がある。
ほぼ定刻通りに到着し、バスに乗って新横浜へ戻ってくる。
17時半過ぎに帰宅。妻と娘は昨日から川越の義実家でお世話になっているので、今夜は1人でゆっくり過ごせる。
3日ぶりに湯船に浸かると、一気に身体が軽くなっていった。
夕食は、冷蔵庫に残っていた肉野菜炒めをチンして食べる。
洗濯機を2回連続でフル回転させ、出張で溜まった洗濯物やスーツ、娘の保育園のシーツなどを処理する。
22時半過ぎに就寝。