5時半起床。6時半前に家を出て、羽田空港へ。5月の休日出勤の振替休日を利用して、今日から2泊3日で北海道へ馬旅行に行く。
羽田07時40分発のJAL573便に乗り、帯広へ。東京も帯広も地上はあいにくの天候だが、当然ながら雲の上は快晴。真っ白な雲の上を走っているような感覚になり、目が釘付けになる。
定刻通り9時過ぎに帯広に到着。着いた瞬間、気温の低さに驚かされる。14℃なのだ。東京と10℃以上も違う。夕方から夜になると、更に下がって1桁になるから驚きだ。パーカーを持ってきて本当に良かった。
帯広空港でレンタカーを借り、さっそく日高地方へ向かう。所要時間は約3時間。しとしとと雨が降っている。
昼過ぎに浦河の街に到着し、まずは昼食。国道沿いに見つけた料理屋「松山」に入る。注文は、本日の焼魚で鰊を選んだ。「これから焼くので20分くらい掛かります」とのことで、社長さんから浦河名物だというカレイの話を伺いながら待つ。カレイにこんなにたくさんの種類があるとは知らなかった。そして、出てきた鰊は、とにかく大きかった。鰊蕎麦などで出てくる甘露煮のイメージが強かったので、驚かされた。味も、ホクホクした身がたくさん詰まっていて、美味しい。鰊の塩焼きがこんなに美味しいとは知らなかった。
新冠まで移動して、ビッグレッドファームへ。馬旅行で、この場所は外せない。以前とは少し見学のシステムが変わっていて、来場者用のネックホルダーが用意されていたり、歩き回れるスペースが制限されていたりした。これは他の場所で聞いたのだが、今年ゴールドシップが入厩したことで来場者が一気に増え、マナー違反も目立つようになってしまったため、見学の自由度が制限されるようになったらしい。ゴールドシップの尻尾の毛やたてがみを抜いていくような人もいたそうだ。自由に見学させてくれている牧場側の好意を無下にする人がいるなんて…。牧場にとって種牡馬がどれほど大切なものなのかをわかっていないのだろうか。
馬たちはみんな放牧地に出ていた。種牡馬たちにとっては、種付けの時期も終盤に差し掛かり、今年の仕事もそろそろ終わりという頃だろうか。
ゴールドシップ。現役時代はボス気質と気性の荒さがあるイメージだったが、めちゃくちゃ優しい目をしている。
ロージズインメイ。ひたすら草を食んでいる。
アイルハヴアナザー。米国2冠馬で、今年初年度産駒がデビューした。既に新馬を勝ち上がった馬もいる。
ジョーカプチーノ。こちらも今年初年度産駒がデビュー。
タイムパラドックス。個人的に名前も見た目(小さい)も好き。
アグネスデジタル。3年目にして初めて近くに寄ってきてくれた。ありがとう。
コスモバルク。今年も元気そう。むしろ、年を重ねるごとに毛艶が良くなっている気がする。
ロサード。休憩中。随分イケメンになったね。
残念なことに、ハイアーゲームとスウィフトカレントが別の牧場に移籍してしまっていた。特に、ハイアーゲームは私のお気に入りの馬だったので、残念。移籍先は見学を受け入れていない牧場なので、もう会うことは出来ない。どうか、大切にされてずっと元気で長生きしてね。
私の大好きなスノードラゴンを生産したイワミ牧場の前を通ったら、母馬ととねっこが仲良く草を食んでいた。生まれたばかりの仔馬って、こんなに小さいのか。2年後に競走馬としてターフを駆け巡ると想像すると、不思議な感じがする。
優駿メモリアルパークで少し休憩。マヤノトップガンが相変わらず元気に歩きまわっている。でも、ちょっと痩せたかな。
名馬のお墓が並んでいる場所で、パシフィカスとナリタブライアンのお墓が隣同士に置かれている。親子が隣同士で埋葬されるというのは人間の世界では当たり前だが、馬の世界では珍しい。
道の駅サラブレッドロード新冠に立ち寄り、お土産を購入して郵送する。未だに、馬旅行で買うお土産の正解が何なのかわからない。これといった定番品がないので、毎回迷うことになる。ちなみに、今回は「馬糞饅頭」を買ってみた。かぼちゃ風味のお饅頭らしい。これが正解でないのはわかっているが、旅行の趣旨との整合性はある。
静内にある料理屋「あま屋」で夕食。前回この近くに宿泊した際に来ようと思っていたお店で、その時はたまたま定休日だった。人気のあるお店らしいので、開店と同時に入店。一番のお目当ては、高級魚の地元産松川(カレイ)を始めとしたお刺身である。カレイというと煮物のイメージがあるが、この地域ではお刺身で食べることも出来る。味は見た目通りあっさりして、舌触りはなめらか。口に入れると、脂が広がっていく。これは美味しい。また、北寄貝が驚くほどミルキーで、思わず唸るほど美味しかった。
お通しは、日高昆布のお出汁。すっきりした味わい。昆布だけでこの味が出るとは。
昆布パン。もちもちした食感。海藻嫌いの私でもおいしく食べられる。
北寄貝(日高産)、松川カレイ(静内産)、ツブ貝(静内産)のお刺身。
北海道産黒毛和牛のランプステーキ。脂っこさは抑えめでもかなり柔らかく、濃い目のソースとよく合う。でも、半分くらいは塩だけで食べてみたかった。
金時豆のかたらーな。クリームブリュレ的なデザートで、甘さが控えめ。大きめの金時豆が良いアクセントになっている。
とろ生ミルク豆腐。柚子風味のシロップをかけて頂く。このシロップが美味しくて、最後まで飲んでしまった。
宿泊先は、「新冠温泉 レ・コードの湯 ホテルヒルズ」。以前日帰り入浴をして泉質が素晴らしかったので、今回はゆっくり泊まることにした。相変わらず温泉が気持ちよくて、肌はスベスベ、体も軽くなってゆっくりと眠ることが出来た。