6時起床。シャワーを浴びて身支度を整え、車に乗って静岡を目指す。高速に乗るまでの道と首都高の一部で渋滞があったが、それ以外は順調に流れていて、清水までちょうど3時間で着くことが出来た。途中、由比PAで少し休憩をしたのだが、ここからの海の景色は最高で、今日は天気が良かったこともあって、水面が光り輝いていた。
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由比PAからの景色。水面がキラキラ輝いてる。
清水駅前に車をとめ、電車に乗って静岡へ。駅から15分ほど歩いたところにある静岡おでんの店「おがわ」で、早めの昼食を取る。このお店は、静岡の同期に教えてもらった。さっそく、おすすめのものを全て頂く。やはり名物は黒ハンペンらしく、味がしっかり染みていておいしかった。静岡おでんは、色こそ真っ黒で味が濃そうだが、実際に食べてみるとそれほどでもなく、おやつ感覚で食べられるものだった。値段も安いので(8本食べて660円)、地元の人々も日常的に食べに来れるのだろう。まさに、B級グルメである。また、このお店は典型的な家族経営の雰囲気で、接客もとても温かいものだった。
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上からかける鰹節の粉が良いアクセントになっている。
その後、駿府公園へ。ここは、駿府城の跡地を公園にしたものなのだが、天守閣などは残っておらず、お堀に囲まれただだっ広い公園という感じで、観光地というよりも市民の憩いの場としての機能が強い。しかし、全体的に綺麗に整備されているので、観光のついでに寄ってみるのも悪くないだろう。また、静岡県庁や市役所の建物がなかなか洒落ていで、神奈川に勝るとも劣らない雰囲気を醸し出していた。
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静岡県庁本庁舎
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静岡市役所静岡庁舎本館
電車に乗って清水へ戻り、ユニホームに着替えてアウトソーシングスタジアム日本平へ。Jリーグ第23節、清水エスパルスvs.名古屋グランパス。首位名古屋との直接対決ということで、満員のスタジアムは試合前から大いに盛り上がっていた。選手入場時には自然とスタンディングオベーションになるし、普段は出ない横断幕が出るなど、明らかに普段の試合とは雰囲気が違う。今日の試合は、勝てば優勝に向けて望みをつなげるが、負ければほぼ絶望的となる大事な試合なのだ。
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15:04に試合開始。前半のエスパルスの動き出しは素晴らしかった。積極的にボールを回して攻め上がり、普段の出だしの悪さはどこへやらといった感じである。一方、名古屋の動きも良く、かなり内容の濃い前半になった。スコアは0-0で折り返す。後半も、開始早々からエスパルスが攻め上がり、2分に左からのクロスに枝村選手が飛び込んで先制。この瞬間、スタジアムはまさにお祭り騒ぎになる。しかし、その3分後にCKのこぼれ玉を押し込まれて同点に追いつかれると、その8分後にも失点。あっという間の逆転劇である。しかも、その後も立て続けに3点を奪われ、終わってみれば1-5で完敗。今時の言葉を使うなら、「フルボッコにされた」というやつである。いくら名古屋の攻撃陣が素晴らしいとはいえ、後半だけで5失点とは…。私の周りの人の多くは、4点目を取られたぐらいでどんどん帰ってしまった。交代枠を使い終わった後で守備の要ともいえる岩下選手が一発退場を喰らったのも痛かったが、それ以前の問題として守備が脆過ぎる。前半はきちんと守っていたのに、1点取られてからの崩壊っぷりときたら…。
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前半の戦いは素晴らしかったのだが…。
しかし、試合内容は確かに最悪といえるものだったが、ヨンセン選手と小野選手には感動した。何点取られようともすぐにリスタートの準備をし、周りで下を向いてしまっている選手たちを鼓舞する姿には、サッカー選手としてだけでなく、人間として尊敬の念を抱いた。特に、ヨンセン選手は最後の最後まで前線でボールを追いかけ続け、その姿を見ていて思わず涙がこぼれた。周りと違って私が最後まで席を立たなかったのは、彼らの姿に心奪われたからである。確かに、今日の敗戦でリーグ戦の優勝はほぼ不可能に近い状態になった。しかし、ナビスコ杯も天皇杯も残っている。そういう意味でも、彼らの今日の姿は今後に希望を持たせてくれるものだった。もちろん、課題は山のようにあるのだろう。しかし、スポーツにおいては、最後はやっぱり気持ちが大切になってくると思う(そんな考え方は、もう古いのかもしれないが…)。
静岡駅へ戻り、北口の地下街(静岡紺屋町名店街)にある「魚河岸丸天」で、「丸天丼」(海鮮丼)を食べる。マグロ、ブリ、カツオ、サーモンなどといった厚切りの刺身に加えて生桜海老や生しらすの乗った、贅沢な海鮮丼が1500円。これは、かなりお得だろう。しかし、量や値段に関してはこのように文句の付け所はないのだが、質に関してはいささか疑問が残る。いや、もちろん美味しいことは美味しいのだ。ただ、鮮度なのか何なのか、何かが欠けているような気がする。前回清水漁港でお刺身を食べた時にも感じたことなのだが、もしかしたらこの辺りで水揚げされる魚そのものを私が好まないのかもしれない。いや、もしかしたら大敗のせいで舌がバカになっていたのかも…。
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全部のお刺身がかなりの厚切り。
19時過ぎに清水へ戻り、帰途につく。帰りは多少の渋滞を覚悟していたのだが、なぜか東名も首都高もガラガラで、休憩を入れても2時間半かからずに帰ってくることが出来た。