7時起床。今日から、1泊2日で長野へ出張である。関東圏にある各都県の同じ組織の担当者が集まり、研修を行う。
9時前に家を出て少し早めに東京駅へ向かい、電車の写真を撮る。久しぶりの東京駅新幹線ホームである。
東海道新幹線のぞみ号と上越新幹線MAXとき号が並んでいる。
このMAX車両が見られるのも、あと少しだろうか。
MAXが「Multi Amenity Express」の略だとは知らなかった。
10時24分発の北陸新幹線かがやき509号に乗る。東京発の北陸新幹線には、長野止まりの「あさま号」、比較的停車駅の多い「はくたか号」、そして停車駅の少ない速達型で全車指定席の「かがやき号」がある。今回は、せっかくなので最も速い花形のかがやき号を選んだ。
車内で後輩と待ち合わせ、お喋りをしながら長野を目指す。新幹線は本当に早くて、1時間半というあっという間の時間で長野に着いた。
昼食は、「いむらや」で焼きそばを食べる。焼きそばと言っても一般的なものではなく、あんかけのかた焼きそばである。長野市民のソウルフードと言われているらしい。確かにお昼前だというのに店内は満席で、持ち帰りで注文する人も後を絶たなかった。ただ、味はかなり特徴的である。あんがかなり甘く、酢辛子をかけて食べて味を調整するのだが、それでもかなり甘い。これは、かなり好き嫌いが分かれるだろう。
まだ少し時間があったので、たまたま見つけたカフェ「カフェ・ド・パリ」に入る。雰囲気がかなり特殊なカフェで、店名からして、おそらくフランスの貴族の部屋をイメージしているのだろう。とにかくゴージャスで、私はベルサイユ宮殿を思い出した。
注文は、マルチーズケーキと紅茶のセット。期待通り、食器にも凝っている。雰囲気がゴージャス過ぎて一般庶民には逆に落ち着かないかもしれないが、ケーキや紅茶も美味しいし、非日常的な空間を楽しむのに良い場所だと思う。
研修会の内容は、思っていたよりも面白かった。他の都県の組織がどのような仕事のやり方をしているのか、どのような実績を上げているのか、その要因には何があるのかといったことを考えながら話を聞いていくと、基本的には同じ仕事をしながらも、考え方の違いや地域の特徴などが見えてくる。また、それと同時に、私たちの県が支援の幅という点ではかなりの広さを持っていることも確認できた。これまで当たり前に取り組んできたことが、外から見ると実は先進的なことだったりして、それはそれで新しい発見だった。
研修終了後、宿泊先のホテルに移動し、少し休憩。窓の外には、すぐ近くに山が見える。
夜は、ホテルで懇親会。研修会で聞けなかったことを聞いたり、逆に聞かれたり、同じ仕事をする人間同士なので話が盛り上がる。これまでこの手の研修会に出た人たちは、大抵「中身がなくて面白くない」と言っていたのだが、いやいやそんなことはない。かなり有益な情報交換が出来た。
懇親会を終え、夜の街へ繰り出す。とは言っても、私はホテルから歩いて10分ほどの所にある「裾花峡天然宿うるおい館」に日帰り入浴をしに行った。長野駅周辺では比較的有名な温泉らしいが、道がわかりづらく、真っ暗な道を歩かなければならなかった。おそらく、大半の人は車で来るのだろう。
到着までに少し苦労したが、温泉は素晴らしかった。露天風呂が広く、寝っころがりながらゆっくりと浸かっていると、気持ち良くて思わず眠ってしまいそうなほどだ。まあ、帰り道の寒さでその眠気も一気に覚めてしまったのだが…。
コンビニに寄ってから、22時前にホテルに戻る。