社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

2月23日(木)

2017年02月28日 22時48分11秒 | 2017年

  7時起床。今日から、1泊2日で長野へ出張である。関東圏にある各都県の同じ組織の担当者が集まり、研修を行う。

  9時前に家を出て少し早めに東京駅へ向かい、電車の写真を撮る。久しぶりの東京駅新幹線ホームである。

東海道新幹線のぞみ号と上越新幹線MAXとき号が並んでいる。

このMAX車両が見られるのも、あと少しだろうか。

MAXが「Multi Amenity Express」の略だとは知らなかった。

  10時24分発の北陸新幹線かがやき509号に乗る。東京発の北陸新幹線には、長野止まりの「あさま号」、比較的停車駅の多い「はくたか号」、そして停車駅の少ない速達型で全車指定席の「かがやき号」がある。今回は、せっかくなので最も速い花形のかがやき号を選んだ。

  車内で後輩と待ち合わせ、お喋りをしながら長野を目指す。新幹線は本当に早くて、1時間半というあっという間の時間で長野に着いた。

  昼食は、「いむらや」で焼きそばを食べる。焼きそばと言っても一般的なものではなく、あんかけのかた焼きそばである。長野市民のソウルフードと言われているらしい。確かにお昼前だというのに店内は満席で、持ち帰りで注文する人も後を絶たなかった。ただ、味はかなり特徴的である。あんがかなり甘く、酢辛子をかけて食べて味を調整するのだが、それでもかなり甘い。これは、かなり好き嫌いが分かれるだろう。

  まだ少し時間があったので、たまたま見つけたカフェ「カフェ・ド・パリ」に入る。雰囲気がかなり特殊なカフェで、店名からして、おそらくフランスの貴族の部屋をイメージしているのだろう。とにかくゴージャスで、私はベルサイユ宮殿を思い出した。

  注文は、マルチーズケーキと紅茶のセット。期待通り、食器にも凝っている。雰囲気がゴージャス過ぎて一般庶民には逆に落ち着かないかもしれないが、ケーキや紅茶も美味しいし、非日常的な空間を楽しむのに良い場所だと思う。

  研修会の内容は、思っていたよりも面白かった。他の都県の組織がどのような仕事のやり方をしているのか、どのような実績を上げているのか、その要因には何があるのかといったことを考えながら話を聞いていくと、基本的には同じ仕事をしながらも、考え方の違いや地域の特徴などが見えてくる。また、それと同時に、私たちの県が支援の幅という点ではかなりの広さを持っていることも確認できた。これまで当たり前に取り組んできたことが、外から見ると実は先進的なことだったりして、それはそれで新しい発見だった。

  研修終了後、宿泊先のホテルに移動し、少し休憩。窓の外には、すぐ近くに山が見える。

  夜は、ホテルで懇親会。研修会で聞けなかったことを聞いたり、逆に聞かれたり、同じ仕事をする人間同士なので話が盛り上がる。これまでこの手の研修会に出た人たちは、大抵「中身がなくて面白くない」と言っていたのだが、いやいやそんなことはない。かなり有益な情報交換が出来た。

  懇親会を終え、夜の街へ繰り出す。とは言っても、私はホテルから歩いて10分ほどの所にある「裾花峡天然宿うるおい館」に日帰り入浴をしに行った。長野駅周辺では比較的有名な温泉らしいが、道がわかりづらく、真っ暗な道を歩かなければならなかった。おそらく、大半の人は車で来るのだろう。

  到着までに少し苦労したが、温泉は素晴らしかった。露天風呂が広く、寝っころがりながらゆっくりと浸かっていると、気持ち良くて思わず眠ってしまいそうなほどだ。まあ、帰り道の寒さでその眠気も一気に覚めてしまったのだが…。

  コンビニに寄ってから、22時前にホテルに戻る。


2月11日(土)

2017年02月28日 21時34分12秒 | 2017年

 8時起床。久しぶりに母の作った朝食を食べた。ほうれん草をそのまま出すと手を付けないという理由で、卵焼きに混ぜ込まれている。ちなみに、母の名誉のために書いておくと、写真を撮るのを忘れたが、お味噌汁や他のおかずもありました。

 9時過ぎに実家を出て、1時間ほどで蒲田へ帰宅。そのまま妻を車に乗せ、川崎競馬場へ。今日はレースは行われておらず、JRAの場外馬券売場として開かれている。

 そのまま少しドライブをして、池上へ。最初に入ろうとしたお店が混雑していたのと、そのせいもあって店員さん(多分店長さんだろう)の殺伐とした雰囲気が嫌だったので、一旦は席についたものの、退散してしばらく散策する。私はこの手のことをよくやってしまうのだが、最初は「え?ここまで来てやめるの?」とあたふたしていた妻も、もう慣れっこになっている。今日に関しては、妻のほうから「やっぱやめとこう」と言ったくらいだ。物を食べることに関しては、食べるものだけでなくその雰囲気や環境も含めて、夫婦ともにこだわりが結構強くなっている。

 本門寺から池上駅方面へ歩き、参道沿いに見つけた和食屋「にれの木」に入る。ここで、遅めの昼食だ。注文は、お刺身と釜飯のセットに、お好みで焼き鳥を何本か。女将さんは典型的な江戸っ子気質でちゃきちゃきしていたが、優しさや気遣いも素晴らしかった。料理も、特に釜飯のご飯の美味しさが印象的だった。

 デザートは、同じく参道沿いにある「浅野屋本舗」でクリームあんみつを頂く。ここのあんみつは美味しい。餡を粒餡とこし餡、蜜を黒蜜と白蜜から選べるのもありがたい。そして、特に牛皮が美味しい。前回来たときも、今回も、持ち帰り買って帰ったくらいだ。この柔らかさと甘さは、癖になる。

  レンタカーを返却し、帰宅。

  夕食は、山芋を焼く。以前、鉄板焼き屋で食べた山芋焼きの美味しさに感動して以来、たまにこうして自分たちでも焼いて食べている。軽く塩を振るだけで、美味しく食べられる。

  デザートは、「浅野屋本舗」で購入した葛餅と牛皮。ここの牛皮はもちもち感が強くて美味しい。

  妻から、一足早いバレンタインのプレゼントを頂いた。さすがに今日は甘い物を食べすぎているので、明日から少しずつ頂くことにしよう。


2月10日(金)

2017年02月18日 01時01分44秒 | 2017年

  7時起床。窓を開けると、団地の向こうに富士山が見えた。見事に雪化粧をしているから、一目で富士山だとわかる。

  いつもより30分ほど早く起きて、荷造りをする。5泊6日の寮生活は、不便さや寂しさもあったが、快適さと自由もあってそれなりに楽しかった。

 今日の授業は、会計士の先生を講師に迎え、事業承継に係る財務・税務に関する内容。持ち株の相続に関して相続税の納付が猶予される制度や、株価の算定方法にはじまり、具体的な事例を通して財産の譲渡の流れ全体について学んだ。また、事業承継に限らず、贈与や相続に関する税制やその特例についても触れられていた。内容的には既に知っていることが大半だったが、改めて全体像を確認することが出来たのは有意義だった。

 昼食は、「カオチャイ」でガパオライスを頂く。最初から、最終日のお昼はここと決めていた。

 午後の授業を終え、レンタカーを借りて実家へ帰る。サンが亡くなった時以来の実家である。正直なところ、実家へ帰るのは少し怖かった。玄関を開けてもサンが迎えに出てこないことで、彼が亡くなったことを嫌でも実感させられるであろうからである。そして、事実として、実感させられた。

 夕食は、ワンタン。母の作るワンタンは美味しい。

 夜、友人とファミレス&銭湯へ出かける。つい先日も夫婦で蒲田へ泊りに来てくれたので久しぶりではないのだが、2人だけでゆっくりと過ごすのは結構久しぶりである。ちなみに、妻たちがいないところで話す話題にはもちろん下世話なものもあるが、結構真面目なものもある。それに、2人でなければ話せない、共有できないことも多い。なんせ、彼とはもう25年になるのだ。夫婦同士の交流と、2人だけの交流と、バランスが必要だ。 


2月9日(木)

2017年02月10日 07時45分42秒 | 2017年

  7時起床。寒さで目が覚める。明らかに昨日までの気温と違うのは、部屋の中にいてもわかる。外では雪がぱらついている。

  今日は、弁護士の先生を講師に迎えて、会社の畳み方について学ぶ。経営者の引退の方法は大きく分けると、(身内や従業員などに)承継する、売る(合併やM&Aなど)、畳む、の3種類がある。そのうち、イメージとしてはあまり良くないが、国内の企業数の推移を見れば、畳むという選択肢を取る企業は多い。そして、同じ畳むにしても、計画的に上手に畳む場合(ハッピーリタイアというらしい)と、仕方なく、どうしようもなくなって畳む場合(倒産など)がある。今回の講義を聞いて思ったのは、ハッピーリタイアにしろそうでないにしろ、何らかの方法で企業を畳む場合には、どうしても弁護士や会計士などの専門家の力を借りる必要がある、ということだ。実務上、私たちのような支援機関の出番は多くない。そもそも、それは支援機関の仕事の範疇なのか?と感じる人もいるだろう。しかし、人間と一緒で、企業も生まれたからにはいつかは死ぬ。私個人としては、最後を看取るのも支援機関の仕事として重要だと思う。出来ることは多くないかもしれないが、経営者に寄り添いながら、きちんと現状を整理して、適切な形で専門家へつなぐことは、私たちの大切な使命のひとつなのだろう。

  昼食は、雪の中をダッシュし、一昨日に引き続いて「フェリーチェ」へ。今日は、ミートソースパスタを注文。自家製のミートソースはお肉だけでなくトマトの酸味が効いていて、美味しい。ソースをそのまま飲みたいくらいだ。また、デザートでレモンライムと紅玉(りんご)のジェラートも頂いた。美味しいが、ちょっと寒い。

  午後の講義の中で、経営者保証ガイドラインの話が出た。企業が金融機関から借り入れをする際に、それまでは社長個人の連帯保証(個人保証)は当然で、十分な担保があってもそこから逃れることは出来なかった。だから、会社が倒産すれば、担保はもちろん、それで足りなければ社長も一文無しになってしまった。しかし、それでは一度倒産した会社や経営者は再チャレンジの機会を奪われてしまう。そこで、このガイドラインでは、一定の条件の下、個人保証を取らないようにしましょう、会社が倒産しても最低限の社長の個人資産は奪わないようにしましょう(例えば、最低でも現金99万円は残しましょう、とか)ということが謳われている。そして実際、後者はそれなりに機能しているらしい。しかし、前者は現実的にはかなり難しい。以前、金融機関の方とこの話になった時、やはり個人保証がテーマになった。曰く、「確かに担保で保全できる状態ならそれでいいかもしれない。でも、個人保証を外すと、経営者としての自覚や責任感が弱まりませんか?」とのことだった。確かに、一理あると思った。お金を貸す側からすれば、そう思うのももっともだ。しかし一方で、「まあ会社が潰れても俺の資産には影響ないし、別にいっか」なんて経営者はそんなに多くないとも思う(ゼロではないと思うが)。それに、きちんとした担保や個人保証を取れるところだけに貸し出すなんて、自分たちの見る目のなさを露呈しているようなものだ。確実に目に見えるものだけではなく、その企業の事業内容、持っている技術やノウハウ、関係先などから総合的に強さや将来性を判断(それを「事業性評価」という)してほしい。まあ、銀行マンからすれば「そんなことはとっくにやってんだよ」と言われそうだし、そうなると私たちの預金も単なる預け入れではなく、リスクを孕んだ投資という形になるのだろうが…。(ちなみに私個人としては、銀行マンの目利きが信用できるようになれば、預金者として一定のリスクを負うことも悪くはないと思う。)

  授業が終わる頃になっても、相変わらず雪が降っていた。しかし、量はそれほど多くないし、べちゃっとした雪なので、ほとんど積もってはいない。一部、草の上などがうっすらと白くなっているくらいだ。どうせこれだけ寒いんだから、綺麗に積もればいいのに。

東大和市駅近くにある銅像。雪で子どもたちが泣いているように見える。いや、雪なんだから笑顔で…って、それも怖いか。

  夕食は、「テキサス」へ。2日連続のステーキだ。なぜか、どうしてもお肉が食べたくなってしまった。注文は、名物のテキサスステーキ300g。ここのお肉は赤身が中心なので、肉食ってんなーという感じがする。味付けもシンプルなので、余計にそう感じるのだろう。300gも、ペロリと平らげてしまった。ちなみに、おかみさんに聞いたら、メニューには書かれていないが、シャリアピンステーキも300gやダブル(400g)で注文することができるらしい。よし、次はシャリアピンステーキを増量しよう。

開店時刻と同時に入ったので、お客さんは私1人。

  18時前に寮へ戻り、1番風呂(18時から入浴開始だが、そんな時間に入る人はいない)にのびのびと浸かり、洗濯をして、最後の夜を部屋で過ごす。こんなに早い時間から1人で自由にまったり過ごす夜も、今日で最後である。


2月8日(水)

2017年02月09日 20時55分42秒 | 2017年

  7時半起床。寮の宿泊者には食堂での朝食フリーパス券が配られる(というか、いつからか朝食代が寮費に組み入れられるよう=値上げになった)のだが、ここの食堂の味は良くないので、食べていない。毎晩、明日くらいは食べてみるかと思いながら寝るのだが、朝起きるとそんな気は更々なくなっている。その上、今回からはメニューの種類も減らされていた。経費削減だろう。実際、朝食を食べている寮生の割合はどのくらいなのだろう。

  今日は、一昨日からの講義の最終日。明日からはテーマも先生も変わる。今日の内容は、昨日までの講義を踏まえて、事例研究と演習が中心だった。何度も(この手の研修の度に言っているような気がする)繰り返しているように、私はグループワークが嫌いだ。同じ職場のメンバーやある程度環境や前提条件、そしてレベル感が一致している人たちとやるのならいいが、そうでない場合のグループワークは無益なものに終わることが結構ある。今回も、講義全体の前提として「表面的には表れてこない情報を、日頃の支援や会話のやりとりを通じて顕在化していく」ことが挙げられているにも関わらず、とあるメンバーの第一声が「決算書を見てみると…ということが言える」だったのには辟易した。明らかに軌道修正が必要であることを認識しながらも、その気力もなく、そのまま時間が過ぎるのを待つ。確かに、きちんと軌道修正する努力をするべきだっただろう。それは私の反省すべきところだ。しかし、一回り以上も年上を相手にそれをやるというのは、特に人間関係が出来ていない相手に対しては、かなり難しい。

  昼食は、東大和市駅の近くにあるイタリア料理屋「MOTHERS」へ。一昨日行ったタイ料理屋「カオチャイ」の向かいにあるお店だ。ここはいつも混雑しているのだが、かっこいいマスターのお兄さんがてきぱきと全体を統括しているので、時間がなくても安心して入ることが出来る。注文は、何とかというお洒落な名前のハムとキャベツのクリームソースパスタ。マスターのマネージメントだけでなく、味も良い。キャベツがいい具合にしっとりしていて、クリームソースやベーコンと絡めて食べると本当に美味しい。東大和市でイタリアンを食べたい時には、昨日の「フェリーチェ」かこの「MOTHERS」に来れば間違いはない。

サラダもいつもひと工夫されている。

デザート(パンナコッタ?)も美味しいというのはありがたい。

  この3日間の講義を受けて、これまでは何となく重たいイメージで捉えていた事業承継というテーマを、初めて面白いと感じることが出来た。具体的な支援のポイントや取り組み方法、活用する資料等もしっかりと理解したし、現場へ戻ってすぐに実践の機会が来ても、何とかやれそうな気がする。むしろ、早く実際にやってみたい。事業承継を控えていて、比較的話をする機会も頂けそうな企業さんがいくつかあるので、まずはそちらへアプローチしてみよう。

  今日は、職場で私も顔を出しておきたい事業が開催されているので、講義終了後に急いで向かう。スムーズに行けば、最後の1時間くらいには間に合うのだ。しかし、中央線の人身事故で足止めを食らってしまい、新宿まで来たところで諦める。後輩が主に準備を進めていたもので、どのような形になるのか見たかったのだが、残念だ。

  西武新宿駅へ移動し、19時00分発の西武線特急小江戸33号に乗る。帰り道は通勤ラッシュともろに重なるので、ちょっと贅沢をすることにした。この時間なので、座席は全て売り切れたようだ。

  30分ほどで東村山駅に到着し、国分寺線で小川、拝島線で東大和市という経路で帰ってくる。

  夕食は、ステーキ屋「テキサス」へ。研修に来たら、このお店だけは外せない。注文は、シャリアピンステーキ。私の一番好きなメニューである。ワインに漬けたお肉を、ワイン、玉ねぎ、ニンニクなどの入ったソースで焼いたステーキで、ステーキというよりも肉だけビーフシチューといった感じである。この美味しさは本当にやみつきになるもので、研修だからテキサスに来るのか、テキサスがあるから研修に来るのか、わからないくらいだ。ちなみに、私はあえてライスを少し残しておいて、お肉を食べ終わったあとのソースに浸して食べるのがお気に入りになっている。少しお行儀は悪いが、これだけは許してほしい。

  21時前に寮へ戻る。この時間だと入浴のピークかなと思ったのだが、大浴場にはほとんど人がいなかった。みんな、いつお風呂に入っているんだろう。

  日中は気を遣い、夕方からは体力を使ったので、お風呂を済ませたら一気に眠くなり、何時に寝たのかよくわからない。