■5月25日(金)
娘が初めて両手をくっつけた。これまでは、右手も左手もそれぞれを上げたり下げたり振り回したりしていただけで、それが本人の意思による動きなのか、そもそも手を自分の身体の一部だと認識しているのかもわからなかった。しかし、今日初めて自分の右手と左手がつながったことで、感覚的に自分の身体の一部であることがわかったようだ。それ以降は、合わせた両手をまじまじと見つめたり、指をからめてにぎにぎしてみたり、新たな身体感覚を不思議がりながらも楽しんでいるようだった。
■5月26日(土)
娘の誕生からちょうど100日目ということで、妻のご両親と私の母方の祖母(わざわざ大阪から来てくれた)を招き、お食い初めを行った。妻のご両親が鯛やお刺身などを用意してくださり、妻が作ってくれた煮物やローストビーフ、蛤のお浸しなどと合わせてとても豪華な食事となった。それぞれの料理を口につけられた娘はギャン泣きしていたが、それもまた良い思い出になるだろう。
■5月27日(日)
競馬が1年で1番盛り上がる東京優駿・日本ダービーの日。最近は馬券を買わなくなった私も、この時ばかりはと馬券を買った。仲間内のPOG(Paper Owner Game)で私が1位指名していたヘンリーバローズと新馬戦で激闘を演じ、ハナ差で勝利をもぎ取ったワグネリアンを本命に、単複1点勝負。ヘンリーバローズが2戦目の未勝利戦を圧勝した後に体調不良で長期休養に入ったままなので、彼の代わりにダービーを勝つのはワグネリアンしかいない、と考えたのである。ワグネリアンは5番人気(単勝12.5倍)。1番人気だった前走・皐月賞で7着に終わったこと、かなり不利だと言われる外枠(17番)を引いてしまったことから、かなり人気を落としていた。
最高潮の盛り上がりでファンファーレを迎え、ゲートが開く。良いスタートを決めたワグネリアンは、大方の予想に反して積極的に前目のポジションを取りに行った。末脚の力を武器とする彼にとって、序盤は力を溜めることが重要なのだが、そうかといって外枠からそのままずっと外を回らされたり、一旦下げて内に入れたとしてもダービーでは後ろから届かない。そこで、福永騎手は勝負に出たのだ。最初のコーナーに入るところで前から5番手、内から3頭目の位置。折り合いもついている。そして、そのまま好位でレースを進めて最後の直線に入ると、前で逃げ粘る皐月賞馬・エポカドーロをゴール直前で完全に差し切った。応援していたワグネリアンが勝ったということはもちろん、福永騎手にとっても念願だったダービー制覇だったということで、感動的なレースだった。それに、やはりダービーで馬券を的中させるというのは気持ち良い。ワグネリアン、福永騎手、友道厩舎の皆さま、おめでとうございます。そして、ありがとうございました。おかげで、我が家に食洗機もしくはダイソンの掃除機がやってきます。いや、どうせだから両方買ってしまおうか。