6時起床。レストランで朝食。もりもり食べる。焼き立てのオムレツが美味しい。
朝食を終えて部屋に戻ったところで、トラブル発生。部屋の鍵のバッテリー切れで、カードキーが作動しない。仕方がないのでフロントへ戻ってその旨を伝えると、ちゃちゃっとカードを操作して、これで大丈夫だという。本当か?という不安を抱えつつ部屋へ戻ると、案の定開かない。再びフロントへ戻り、やっぱりだめだったよと伝えると、新しいカードに替えてくれて、これで絶対大丈夫とのこと。「多分電気系統の問題だと思うけど、本当に大丈夫?」と聞いてみても、大丈夫の一点張り。嫌な予感がしつつ部屋へ戻ると、やっぱり開かなかった。ここまで、フロントの往復で汗だくになっている私。そこに救世主として現れたのが、ルームメイキングのおばちゃんだった。自分のマスターカードでも開かないのを確認すると、向かいの部屋を開けてフロントに電話をさせてくれた。しかも、その電話がなかなかつながらないのを見ると、自ら受話器を取ってどこかへ電話し、結構な剣幕でまくしたて、するとその直後にメンテナンスのおじさんがやってきた。おかげで、無事にドアが開く。おばちゃん、本当にありがとう。
水着に着替えて、海へ。ちなみに、敷地内にはプールもある。当初のプランでは海に入った後にはプールにも、と考えていたのだが、結局長時間海で過ごしたため、プールに入ることはなかった。
水上バーもある。
ビーチに出ると人はまばらで、日除けつきのスペースも余裕で確保。さっそく、海へ入る。水は思っていた以上に温かく、遠浅なので安心して泳ぐことが出来る。泳ぎ疲れたらビーチサイドのバーで飲み物をもらってきて、休憩。このシステムだと、ずっと海にいても疲れることがない。
私は苺スムージー、妻はビール。
昼食も、ビーチサイドで調達。調理コーナーのおじさんたちがフレンドリーで、私たちが日本から来たと言うと、「日本には東京ドームがあるよな。あそこは良いスタジアムだよ」と野球談議で盛り上がった。そして、私たちのお皿に切りたてのマンゴーをこれでもかと載せてくれた。メインのハンバーガーも肉厚で美味しいし、マンゴーは相変わらず絶品だし、海を眺めながら食べられるし、とても幸せなランチタイムになった。
私はライムスムージー、妻はモヒート。
午後になると少し天気が悪くなり、時折雨が降ったりもしたのだが、外気温が下がっても海の中が温かいので問題はなく、水の色がエメラルドグリーンから少し濁ってクリームソーダ色になったのも綺麗だった。
海を大満喫してから部屋へ戻ると、ベッドの上にタオルとバスローブで飾り付けがされていた。先ほどのルームメインキングのおばちゃんがやってくれたのだろう。心遣いに感謝である。
帰りにバーに寄ってジュースをもらってきた。
2時間ほどお昼寝をしてから、夕食へ。今日はビュッフェではなく、地中海料理レストラン。このレストランも無料なのだが、事前予約が必要。今朝予約しようとした際に、最初は「今日は満席で、明日なら大丈夫です」と言われたのだが、明日はもう帰らないといけないから無理だと伝えると、無理して今日の隙間時間にねじこんでくれた。こういうフレキシブルな対応をしてくれる優しさも、とても公務員とは思えない(このホテルも国営なのだ)。
このレストランでは、前菜とデザートはビュッフェ形式で、スープとメインを選べる形になっている。私たちはそれぞれ、「ロブスター&フィレステーキ」、「ロブスター&白身魚」を注文。まず驚かされたのは、スープである。ロブスターのスープで、甲殻類の旨みがこれでもかと詰まっており、「おぉ」と思わず声が出るほど美味しかった。もちろん、パンを使って1滴たりとも残さず味わった。ちょっと貧乏くさいか。
メイン料理の味も素晴らしい。ロブスターは香ばしくて身はホクホクだし、ステーキも柔らかく、魚も日本で出てくるものに負けないくらい繊細な味付けがなされていた。地中海料理と謳われているが、高級フレンチを頂いているような気分になった。
夕食を終え、ビーチへサンセットを観に行く。海と夕日の組み合わせに魅力を感じるのは日本人だけなのだろうか、最高のタイミングなのに警備員さん以外他に人がいない。雲が出ていて夕日が水平線に沈むところは見られなかったが、雲があるからこその幻想的な景色をじっくりと味わうことが出来た。寝転がってこれまでの旅行をあれこれと振り返りながら夕日を眺めるというのは、この旅行では珍しく新婚旅行っぽい貴重な時間だったように思う。
またバーに立ち寄って飲み物を調達してから、部屋へ戻る。正直なところ、当初私は「ビーチリゾートなんてキューバっぽくないし、面白くなさそうだなー」と思っていたのだが、妻の希望通り来て良かったと思った。