6時半起床。朝食はルームサービス。前日の夜に注文書をドアノブにかけておくと、希望の時間に届けてくれる。今朝は「アルペン」というものを選んでおいたら、鳥のエサみたいなシリアルが運ばれてきた。決して不味くはないが、いかんせん見た目が…。
8時半過ぎにホテルを出て、地下鉄を乗り継いでアーチウェイ駅(Archway)へ。鉄道マニアとしては、海外の電車に乗っているだけでワクワクし、ついついキョロキョロと辺りを見渡してしまう。
アーチウェイ駅からは、「地球の歩き方」にわずかに載っている情報を頼りに、ハイゲート墓地(Highgate Cemetery)へ。
まずは、Higegate Hillを北西へ。
この交差点を、左折(カメラの手前側へ曲がる)。
Waterlow Parkを通り抜ける。
10時のオープンと同時に東墓地に入り、マルクスのお墓へ。入口の道をまっすぐ歩き、二手に分かれるところを左側の道に入れば、すぐに右手に見えてくる。左寄りの人間としては、ロンドンに来たらどうしてもここを訪れたかった。「万国の労働者よ、団結せよ」の文字を見た時は、感動でゾクゾクした。また、帰り際に気付いたのだが、マルクスのお墓の向かいにハーバート・スペンサーのお墓もあった。社会学を勉強した人間としては、これも感動。
スペンサーのお墓。
アーチウェイ駅の近くまで戻り、ミドルセックス大学という一瞬ドキッとする大学の向かいにあるバー「Whittington Stone」で、フィッシュ&チップスとミートパイ(Chicken,Ham&Leek Pie)を食べる。フィッシュ&チップスは、魚のフライが思った以上に美味しかった。揚げたて熱々なのに変な油っこさはなく、塩やビネガー(多分黒酢だったと思う)で味付けして食べる食べ方は、白身魚には非常に合っていると思う。ミートパイも中身が熱々で、その中でもネギが良い仕事をしていた。
ミドルセックス大学は、ごく普通の大学です。
再び地下鉄に乗り、トッテナム・コートロード駅(Tottenham Court Road)へ。駅から2、3分歩いたところに、大英博物館がある。ロゼッタストーンやパルテノン神殿の彫刻群、ミイラなどを見て回ったが、教養不足のため、どれもそれほどピンと来なかった。ただ、一点一点がどうこうというわけではなく、全体的によくぞこれだけ世界中から集めたものだと感心させられた。まあ、集めたというよりは、強奪したというほうが正しいのかもしれないが…。
地下鉄に乗り、チャーリングクロス駅(Charing Cross)へ。まずは、トラファルガー広場を一周。
続いて、ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)へ。ゴッホやモネ、ドガなどの有名どころを一通り見てから、地図を気にせずに歩き回る。有名か否かは関係なく、綺麗な絵を見るのは楽しい。特に、優しいタッチで人物を描いたものがお気に入りである。
一度ホテルへ戻って仮眠を取ってから(まだ時差ボケがあるのだ)、23時過ぎに再びトラファルガー広場へ。地下鉄の駅から広場に向かう行列についていくと、既に見渡す限りの人で埋め尽くされていた。
私たちもその人混みに飛び込み、年越しのカウントダウン。「…Three,two,one,Happy new year!」と大声で叫ぶ。とにかくものすごいパワーで、これほどの群衆の中で新年を迎えるという経験は、今後一生忘れられないものとなった。
帰宅する人で地下鉄の駅には地上まで長蛇の列が出来ていたので、とりあえずホテルの方向に向かって歩くことにする。同じことを考える人はたくさんいて、道行く大勢の人と「Happy new year!」と声を掛け合いながら歩く。
道沿いにこんなギャラリーがたくさんある。
1時間ほど歩いたところで駅(おそらくHyde Park Corner駅)が空いていたので、そこからは地下鉄に乗る。車内は満員だったが、日本以上に譲り合いの精神が浸透していて、何とか2時前に帰ってくることが出来た。夜食は、ホテル近くのバーガーショップのケバブサンド。