5時起床。5時半に濱田さんに迎えに来て頂き、空港へ。これで、キューバ旅行も本当に終わりだ。
事前に濱田さんからのアドバイスでウェブチェックインをしておいたので、長蛇の列を後目に、あっという間にチェックインを終える。
ここで、濱田さんとお別れ。最後に、お手紙と記念に麦わら帽子をプレゼントして頂いた。本当に良いガイドさんで、今回のキューバ旅行が素晴らしかったのは、彼のおかげである。彼との出会いもまた、この旅行の大きな収穫だった。彼と別れた後で頂いたお手紙を読み、妻も私も泣きそうになった。そして、その手紙で知ったのだが、実はこれが彼にとって初めての旅行ガイドだったらしい。最初に担当したのがお2人で良かったと言ってくれたが、こちらこそ、彼の最初の旅行客になれて光栄だった。おそらく彼は帰国後、抜群の語学力と中南米での経験、そして何より魅力的な笑顔と人柄で、きっと素晴らしい仕事に就き、普通の人ではなかなかできない経験を重ねていくだろう。本当に、ありがとうございました。そして、残りの滞在がより充実したものになることを願っています。
ホテルをチェックアウトする際に頂いた朝食を食べる。キューバで定番だといわれているハムとチーズのサンドイッチだ。キューバ最後の食事にふさわしい。
出国手続きを終え、お土産を物色してから、搭乗口で休憩。なけなしの現金をはたいて、カフェへ。妻はコーヒーを、私はよくわからないメニューを選んだら、生ぬるい牛乳(?)だった。日本の牛乳よりも、甘味があって美味しい。
最後に手元に残った現金は、わずか数百円。チェ・ゲバラが描かれている3CUC札をそれぞれの手元に残し、記念に持ち帰る。
ハバナ08時00分発のエアカナダ1753便に乗り、トロントへ。トロントで約2時間半の乗り継ぎ時間を経て、トロント14時00分発のエアカナダ001便で成田へ戻る。帰りの飛行機でこの日記の文章を考えるはずが、立て続けに映画を観てしまい、結局書けず。
定刻通り、翌11日(日)の16時頃に成田に到着し、入国手続きを経て、京成スカイライナーに乗り、都内へ戻る。帰宅は18時過ぎ。飛行機の中では一睡もしなかったので、さすがに眠い。
新婚旅行でキューバに行くというのは、少し珍しいことかもしれない。「は?新婚旅行でキューバ?」という反応を何度もされた。しかし、この選択は大正解だったし、もし少しでもキューバに興味がある人には、それが新婚旅行であるかそうでないかに関わらず、ぜひおすすめしたい。
まず、大前提として治安が良い。もちろん外国なので最低限の注意は必要だが、これまでに行った東南アジアやヨーロッパよりも危険な感じはなく、ほぼ日本と同じ感じで歩き回ることが出来る。そして、基本的に人が優しく、朗らかだ。道行く人もお店の人も、もちろん日本が目指すような「おもてなし」を期待してはいけないが、肩肘を張らない自然体で接してくれるし、何より笑顔が多い。料理も、日本人からしても違和感はそれほどなく、適度に新鮮な驚きがあって、味も美味しい。特に、ロブスターやマンゴーの美味しさは忘れられない。また、街並みや雄大な自然、美しい海など、観光資源も様々で充実しており、数多くの体験や光景が心に強く残る。
私たちの場合は、濱田さんやアリエルさんといった素晴らしい方々に恵まれたこともあって、訪れた観光地の情報はもちろん、キューバの歴史や文化、政治情勢、人々の暮らしなど、観光ガイドやインターネットには載っていない話をたくさん聞くことが出来た。そのような充実した情報もまた、旅行に深みをもたらせてくれた。私は、基本的には旅行でガイドさんがつくことを好まず、何でも自力でやってみたいと考えるタイプだが、今回彼らに出会って、こういう形にも大きな魅力があると考えを改めた。
今回の旅行のおかげで、今後の旅行先の選択肢に中南米が加わった。これまでは考えもしなかった地域だが、他の国にも行ってみたい。さて、次はどこに行こうか。