6時半起床。サッカー観戦で雨が予想される場合は、足元が濡れてもいいように半ズボン&ビーチサンダルの組み合わせが定番である。福岡戦、大宮戦に引き続き、今日も然り。7時半前に家を出て、東京駅08:20発の東名ハイウェイバスに乗って静岡へ。車内で爆睡し(首都高に乗る前から眠っていた)、起きた時には既に静岡県内に入っていた。おかげで、瞬間移動をしたかのような感覚で静岡へ到着。
まずは、静岡駅近くの「魚がし 魚膳」で昼食。「金目鯛刺身定食」を注文。値段が880円と安かったので、きっと申し訳程度のお刺身しか出てこないだろうと思っていたのだが、そんなことはなかった。堂々とお刺身がメインに座っているし、味も脂がのっていて美味しい。旬の時期を過ぎているにも関わらず、非常に美味しい金目鯛だった。
アウトソーシングスタジアム日本平には、12時半過ぎに到着。今日は土砂降りを覚悟していたが、ありがたいことに小雨がぱらついている程度だった。前節の大宮戦で雨が強かった分、この程度なら全く気にならない。
試合開始の30分程前、両チームの選手がウォーミングアップをしている最中に事件が起きる。急にエスパルス応援席から強烈なブーイングが発せられたので何事かと思って辺りを見回したら、ジュビロ磐田の応援席に垂幕が掲げられており、そこには「ゴトビへ 核兵器作るのやめろ」と書かれていた。イラン出身のゴトビ監督に対する人種差別的中傷である。これはひどい。サポーター云々以前に、人間として最低の行為だ。それがきっかけとなり、一部のエスパルスサポーターがジュビロ応援席に乗り込み、最終的にはその一角を占拠するという事態になる。大事には至らなかったが、こういうことが起きてしまったのは残念だ。ただ、報復行動に出たエスパルスサポーターが全く悪くないという気はないが、やはりこれに関しては圧倒的にジュビロ磐田のサポーターが悪い。一部の愚かな人間の仕業で良心的な他のサポーターまで悪いイメージを持たれてしまうことには同情するが、感情的には心の底から死ねばいいのにと思う。それと同時に、エスパルスのサポーターが報復とばかりに同じような低レベルの行為に走らないことを祈るし、そう信じている。(下記はyoutubeに投稿された動画)
http://www.youtube.com/watch?v=sgEiqB_s8Ng&feature=player_embedded
緩衝帯を超えてエスパルスサポーターが突入していく。
ジュビロ応援席の一角を占拠し、エスパルスの応援を始める。
14:04試合開始。試合は全体を通してエスパルスのペースで進み、特に後半は圧倒的に試合を支配していたが、結果は0-0の引き分け。試合前にいろいろとあったので勝ってすっきりした気分で帰りたかったが、残念ながらあと1歩及ばなかった。しかし、サッカーの内容自体は悪くなく、選手同士の連携も確実に良くなってきている。唯一の心配は、伊藤翔選手。連携不足やミスが多く見られ、彼だけが波に乗れていないように感じられる。後半開始早々に交代させられ、しかも代わって入った大前選手が良いプレーをしていたので、彼の不調が余計に目立ってしまう。しかし、彼のポテンシャルの高さは誰もが認めるところだし、何よりまだ若い。こういう苦しい時期を経験することが、今後の彼の飛躍につながると思う。辛抱強く使ってくれている監督の期待に応えるためにも、次節以降更に頑張って欲しい。
試合終了後、すぐに静岡駅へ戻り、16:48発こだま664号で帰京。帰宅は19時前。
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補足として、試合前の事件のその後について、時事通信の記事(インターネット:28日18:54配信)を転載しておく。どうやら首謀者もはっきりしているようなので、Jリーグには断固たる処分をお願いしたい。
磐田サポーター、清水の監督中傷=「静岡ダービー」で横断幕―Jリーグ
28日に静岡市のアウトソーシングスタジアム日本平で行われたJ1第13節の清水―磐田戦の試合前、磐田の10代サポーター2人が清水のゴトビ監督を中傷する内容の横断幕を掲げ、騒ぎとなった。横断幕には、イラン系米国人のゴトビ監督に向けて「ゴトビへ 核兵器作るのやめろ」とあった。
幕はまもなく撤去されたが、複数の清水サポーターが磐田側観客席に詰めかけ、小競り合いとなった。松浦敏夫マッチコミッショナーはこの横断幕を確認し、Jリーグは磐田を処分するか検討する。磐田の吉野博行社長は「二度とこういうことが起こらないよう、チェック態勢を強化したい」と話した。幕を持ち込んだ2人は「何の考えもなくやった」と話したという。
ちなみに、ジュビロ磐田の公式HPには以下の謝罪コメントが掲載されている。迅速かつ真摯な対応だ。
お詫び
本日の静岡ダービーマッチ、Jリーグ第13節『清水エスパルス対ジュビロ磐田』のキックオフ前に、当方サポーターが、皆さまの心証を害する、スポーツとは全く関係のない横断幕を持ち込み、トラブルを引き起こしました事を、まずはファン・サポーターならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。
今回の横断幕の内容は、叱咤激励や奮起を促す内容とは異なり、およそスポーツとは関係のないものであり、とても容認出来る行為ではありません。
弊クラブとしましては、Jリーグおよび清水エスパルス様とも協議の上、厳重なる対応を取らせて頂き、二度とこの様な事態が起こらない様に努めてまいります。
今回の件において、アフシン・ゴトビ監督を含め、関係者の皆様、そして、清水エスパルスのサポーターの皆様に多大なるご迷惑をお掛けしましたこと、また、試合観戦に訪れた全ての皆様、サッカーを愛する全ての皆様に、ご迷惑をおかけしたことを重ねてお詫び申し上げます。
平成23年5月28日
株式会社ヤマハフットボールクラブ
代表取締役社長 吉野博行
事件を起こした10代の若者2人は、自分たちの行為がこんな大事になるとは考えてもいなかっただろう。しかし、「若気の至り」では済まない。クラブから当事者への処分、Jリーグからクラブへの処分ともにどうなるかはわからないが、彼らには自らがもたらした結末に責任を取る必要がある。ただ、個人的な意見を言えば、彼らの愚かさは彼らだけのせいではないのだから、あまりに厳しい処分(永久追放など)は避けるべきだと思う。それより何より、彼らにはまずゴトビ監督への謝罪をしてもらいたい。話はそれからだ。