合宿二日目 「忍耐」

朝は7時に起床します。いくら施設がショボいとはいえ、
食事だけはかなり豪華なものが出てくるのは救いです。
ただ、山奥なのにサンマが出てきたのは意味不明ですが。
それにしても一人暮らしを始めてから朝食が疎かになっていたので、
朝からこうしてしっかり食べられるというのは嬉しいものです。

そんな朝食に喜びを感じたのも束の間、
この日も卒論中間報告が朝早くから始まります。
現段階での卒論の進捗状況をここで報告し、
色々な人からアドバイスなどを受けたりして今後の参考にする、
というのがこの合宿の狙いなわけですが、
既に昨日で報告が終わってしまった私にしてみれば、
他の人の報告をただ聞いていればいいだけなのですが、
ゼミ生は総勢で10余名もいるため、それを全部聞かねばならないわけです。
一応はその人に質問したりするわけで、ただ聞いていればいいのではなく、
かなり集中して聞いていなければならないのがつらいところ。
一人だいたい1時間の持ち時間があるので、この日は合計で7時間。

勉強場所が民宿ということで、イスではなく床の上に直接座るスタイルなので、
寄り掛かる場所がなく、腰に負担を与えてしまうわけです。
座り方を正座→あぐら→立てひざ→体育座りというようにローテーションさせ、
自分なりに何とか対策を講じるものの、さすがに7時間はきついものがあります。
それに空調機器がないというのも集中をそぐ原因です。
ただひたすらに忍耐が必要とされた一日でした。

そんな後で開催されるコンパもみんな疲労困憊で盛り上がることも出来ず、
授業中と同じような空気の中で淡々と酒を飲みつづけるのでした。
気がついたら一番喋っていたのは教授だったというのもなんだかなぁ。

恐懼謹言。