恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

車輪を溝にシフトする

2005年09月23日 | 恐懼とか
私の家では毎年の墓参りを彼岸の日である春分・秋分の日に行います。
そんなわけで今日は久々に家族と千葉県八千代市まで墓参りへ。
幼少の頃からこの自宅から離れた霊園までは電車とバスを延々乗り継ぎ、
2時間近くかけて訪れていたのですが、私が自動車免許をとって以来、
家族の中で唯一免許を保有する私が車を運転していくことになっています。
もちろん自家用車もないので毎回レンタカーを借りるわけですがね。
電車とバスを乗り継ぐよりもこの方が時間も短縮できるということもあり、
一昨年ぐらいからこの方法で墓参りをするのですが、
今年の秋分の日は三連休の初日ということもあり、道路は激混み大渋滞。
普通にいけば1時間ちょいで着いてしまうところ、2時間近くかかってしまいました。

とはいえ、12時間もレンタカーを借りているので、墓参りしただけで帰宅、
というのはもったいないので、家族でそのまま千葉をドライブへ。
家族と出かけるというのも年齢相応にめっきり減ってしまいましたが、
家族と出かければ食事代から高速代まで全て負担してくれるので楽ちんです。
千葉県といえばバイクで嫌というほど走りにきているため、
適当な観光地を決めるにあたっては、風光明媚な養老渓谷に決定。
電車で来るには不便な地なので、せっかく車のある今日は、
家族が普段なかなか訪れることのないような地にしようという配慮です。

ところがどっこい、幾度となく足を運んでいる千葉県ですが、
今日はバイクではなく車で来たということをうっかり失念していました。
養老渓谷付近のメインの国道から一本脇道に入っていくと、
そこはバイクで走ったらなんとも楽しそうな林道に出ました。
舗装はされているものの道幅は恐ろしく狭く、車一台が通るのがやっと。
まぁ交通量も少ないし、特に問題なかろうとおもって運転すること20分程度。
下り坂に差し掛かった我々の向こう側から対向車がやってきました。
当然道幅が狭く、上り側の対向車がバックして譲ってくれると思っていたのですが、
どういうわけか頑として道を譲らない黒のミニバン。
これはこっちにバックしろということですか、と思い、
私は仕方なくバックで今来た下り坂を反対に登っていきます。
と、そのとき。ガツン、と車内が大きく揺れ、ハンドルが取られてしまいます。
原因はすぐにわかりました。
道の脇にある側溝に私の車が脱輪してしまったのです。
車を運転する機会が少ないとはいえ、初の一大事であります。

ちょうど我々が脱輪してしまったために道幅が広がったので、
向かいにいたミニバンは何事もなかったように去っていってしまいました。
おいおい、誰のせいでこんなことになったんだよと怒りを覚えつつも、
まずは今ある自分の車を何とかせねばならず、車から降りてみると、
見事にすっぽりと車が溝にはまってしまっていました。
こういう時はアクセルを踏み込んでもタイヤは空転するのみでどうにもならず、
仕方なく漫画などでよく見る光景である、車体を持ち上げてタイヤをあげる、
という行動に出ることになりました。
幸いにして対向から来た車の方々の手伝いもあり、無事に車を救出。
何度も言うことですが、困った時ほど人の優しさ、暖かさを感じることはありませんね。
まぁ家族にたいしては恐懼に堪えざる思いですが。

その後は特に車に不具合が生じることもなく、無事に行程を消化。
帰り道も慢性的に渋滞する京葉道路をトロトロと走り、午後の9時に帰宅。
もう車で走るのはしっかりと片側一車線ある道路だけにしようと決意いたしました。
交互通行の道路はしばらくトラウマでは走れないかもしれませぬ。

※蛇足ながら、本日のタイトルは中堅氏より拝領。
 今日のレンタカーが日産ブルーバードだったことに由来します。

恐懼謹言。
コメント
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