旅するガーデナー

いつも五感を刺激し、喜怒哀楽、幸も不幸も、哲学も瞑想も、言葉にできない多くが存在する庭は私のパワー・スポット!

「スパイの妻 劇場版」とブルームーン

2020年11月01日 09時49分12秒 | 月一映画

ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を取ったと話題になっていたので観にいったスパイの妻 劇場版」
何故「劇場版」なのかと思ったら、NHKBS8kで放送されたドラマを映画バージョンにリメイクしたのですね。
知らなかったので新鮮な気持ちで観られました。

太平洋戦争が始まる少し前の神戸が舞台で、主人公の夫(高橋一生)は貿易会社の社長、主人公はその妻(蒼井優)です。
彼らは当時の上流階級かな。
背景の調度品等が格調高く、映像のレトロな雰囲気と相まって、その時代の空気感が伝わってくるようでした。
戦争を今までにない形(視点)で描いているのが興味深かったです。

写真はHPより拝借


途中まで悲劇かと思って観ていたのに、観終わった後ちょっと混乱して、後から喜劇だったんじゃないか、と思いました。
どちらも描かれているのでしょう。
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」
チャップリンの名言を思い出したりして。
じわじわと心に残る物語でした。

登場人物が多くないせいで物語に集中できたかな~と思います。
主人公を演じた蒼井優が名演だったと思うし、他の役者も適役でした。
お見事

夫と妻と憲兵分隊長(東出)との三人芝居のようでもあり、舞台にしても面白いんじゃないかな。
テレビドラマだけでは勿体ない感じがしたから、劇場版にして良かったと思いますし、それぐらいのテーマでした。
黒沢清監督のことは全く知らなかったので、これからは気にしようと思います。

いずれにせよ戦争は残酷で悲しくて醜い。
その事実もちゃんと伝わる映画でした。

横浜の映画館ブルク13は一席空けて販売していたせいか、場内はほぼ満席でした。
やはり一席空けは安心できます。

手元にまだ観ていないレンタルDVDが二枚
ガーデニング日和が続いているので、なかなか観る時間が取れないのが悩みです。
贅沢な悩みかな



昨夜は満月でした。
ひと月に満月が2回含まれることをブルームーンというそうです。
ブルーじゃなくてもブルームーン
お天気が良かったので綺麗な写真が撮れました。

ウサギが餅をついているようには見えません。
いつか人間が餅をつくかもしれませんね


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