ひいなといえば「雛」
今日お雛様を飾りました。
母がお供えの蜜柑を食べていいというので、もう座敷に飾ってある事が分かりました。嬉しく懐かしいお雛様です、女の子の節句の時期ですね。
家のお雛様は私が幼少の折、母方の祖母が送ってくれたものです。成人して結婚した時は家を出たので、そのまま実家に残してありました。
…、どういう訳かその後このお雛様は母の物に。それ以前からも母の物風であり、私にはあまり馴染みがなかったお雛様です。
確かに子供の頃は人形遊び、お雛様を御殿から出したり入れたり、近所へ遊びに持って行き、そちらの家の御殿に訪問させ、御膳を前に「頂ます」だの「お上がりなさい」だのさせ、一般的なまま事遊びに使ったりしたものです。
季節限定の贅沢な人形遊びでした。お雛様用の婚礼用品や箪笥、火鉢、鏡台と、手当たりしだい取扱って、あちらこちらへ散々をしたせいでしょう、御殿のくす玉も一個行方不明になってしまいました。
こうやってお雛様を眺めると、この時期はとても懐かしく思う少女時代です。
「ひいな」
ひいな祭りといえば雛祭り
雪洞、くす玉、御殿にお庭
桜に橘、数々の雛道具
弓矢に刀、扇子に笏
きらきらと冠に烏帽子
結ぶ紐のもどかしさがいつしか手馴れ
育った頃に大層懐かしい
今は自分で創作1年ぶりのにこやかな笑顔
相対して春の笑顔嬉しく穏やかに並ぶひいなの節句