テレビで台風のニュースを見ながら、墓参りの天候を気にしていました。晴れそうなので良かったです。
さて、年代も上がってある夏のキャンプの事です。
班も決まって準備に入る夏休み前、友人から電話が掛かってきました。
☎︎「いいね、Junさん、クラスのハンサム2人を独り占めするなんて、ずるいよ!」😏
何のことでしょう?
「あ君とい君、キャンプの班、Junさんと同じ班になったよ。」
あー、そう。私はこの事実をその日休んで知りませんでした。
そしてもう一つ知らないことがありました。
あ君とい君がクラスで1、2を争うハンサムで、クラスの女子の憧れの的だったということ。
そうなの、知らなかった、へぇーそれは嬉しい、満更でも無いわ。
私だって、皆の憧れのハンサムと一緒な班は嬉しいに違いありません。
ラッキーなくじ運というべきだったのでしょう。友人には散々恨み言を言われそうな気配なので安全策を取って、
「暇な時に私に会うという事で、班まで来て会えばいいじゃないの」
と言って納得してもらい、すぐに電話は切れたのでした。
何となくうきうきします。
そんなに楽しいキャンプになりそうなんて、暑くて物憂い夏山でのキャンプを憂えていた私は、この電話で胸が膨らむのを感じました。
クラスのハンサムさんか、今度じっくり顔を見てみないと、と思うのでした。
一応当たり前の審美眼を持っていたはずの私が、どうして気付かなかったのかな?
と考え込んでしまいました。
朝は登校時に友人達の顔が揃うのを待ち、駅、電車、校門、下駄箱、クラス、先生の顔と黒板、廊下に掃除、階段、下駄箱、道、駅、駅、帰り道、友人とさようなら。
そうか!、クラスの皆の顔を見回したことなど、…一度もなかったかもしれない。
そう気付くと、人の顔も時には見てみるものだなと思ったことでした。
気が付かなかった、ハンサムと騒がれている男子がクラスにいたなんて。
これはとても興味津々でした。
何だか明日が待ち遠しかったものです。
早速翌日、うきうきした足取りでクラスの入り口を通りました。
ニコニコして直行、教壇の席順の紙を調べます。
お目当ての彼の場所を見定めて、その日それとなく2人の顔をうかがうのでした。
1人は昨年も同じクラスで知っていましたが、1人は全然、名前ぐらいしか知らない人でした。
それで、その日ようやくはっきりと顔を見定めたのです。もう一人も改めて見直してみるのでした。
そうか、彼と彼、ハンサムなんだな。
と、クラスの女子の傾向を初めて知るのでした。
『多分、私って流行に乗っていないのだ。あまり今時の流行には敏感じゃないのね。』
小学校時代をしみじみと懐かしく思いました。
思いを共有できたクラスの女子がいた。
今は、いつの間にそんな風潮がと、何だか疎外感を感じるのでした。
『キャンプで雨が降らなければよいのだけど、鬱陶しくなるのは嫌だわ。』
晴れの天気がキャンプには良いに決まっています。