Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

牧歌の郷

2017-10-02 09:39:28 | 日記

 湖畔にはもう数人の人影がありました。7時前のこの時間にも逍遥する人はいるようです。早朝派ですね、生真面目な人か年配者です。急ぐ人は出勤者でしょう、この場の雰囲気にそぐわないと無粋に思うと、私はふふっと笑ってしまいました。

 集合時間にはまだ間があるようなので、(ここでメモを見ると、6時11分とあります。)私は下草や、見渡して目についた掲示板を眺めていました。

 日差しが湖畔に入って来ると、辺りは明るく輝いて来る感じになりました。無彩色な世界が一変して、色のコントラストがはっきりとして来ました。湖畔を見る私の目に自分の影が映りました。背も暖かく熱くなって来ます。今日のこの日が暑い夏の日になると、太陽がこの地と約束をしているようでした。と、見る間に湖面に広がっていた消え残りの靄がスッキリと晴れて行き、湖の風景の見通しがきくようになりました。

 (皆が集合してから、やはり一同で掲示板を眺めたような気がします。こういう看板や案内の掲示物には誰しも目が行くものですね。)

(講師の先生と皆で逍遥中に私が撮った写真です。講師の先生から、皆が食べたからあなたも食べなさいとキイチゴを1個頂きました。何だか白っぽい粉がふいていて、殺虫剤が掛かっているのではないかと私は訝りましたが、大丈夫だから、美味しいですよと再三勧められるので、しぶしぶ食べることになりました。不安で味が分かりませんでした。薬剤臭くはなかったので、一応ホッとしました。道端の物を摘んで食べるのは幼い頃以来でした。)

 散策中のメモにはツリフネソウ、キイチゴ、オーク10~15センチの葉が小さめ、ヒマラヤ方面のシャクナゲ、ワラビ…生食はダメ、ゼンマイ、コゴミ。

ヨーロッパ、西アジア、マメ科、カラスノエンドウ類、トネリコ、アカネ科:棘がある、ネタネタしてさわるのはトゲ、サンザシなどの書き込みがあります。

 アルバムの写真の横には、他にカシワ、つる性ナスタチウム、セルフヒールの名前もあります。

 ここで、メモには急に「イギリス人のビスケットは美味しい」という書き込みが出てきました。私には何の事か全然記憶にないのですが、朝食前の時間でしたから、辺りにはよい匂いが漂って来たのかもしれません。

 皆で歩き出して直ぐ、先程の白鳥の親子でしょう、湖の縁でばったりと出くわしました。

 (日差しが入り込んでいます。こうやって写真を見ると、横からの光線はセピア色がかっていますね、皆の影が伸びています。白鳥達の影も丈長です。白鳥達は首が長いせいでしょう、頭を下げて歩くので、何だか人に遜っているように見えました。餌を頂戴と頼んでいるような感じです。心情に訴える物が有りました。Aさんが餌になるような物を持っておられたので、直に手渡しで食べさせてやっていました。彼女にしてもとても可愛らしかったのでしょうね。)

 湖の水辺りは足元すぐの所にまで迫る場所があり、漣が寄せるような静けさでした。私はこの場所で陸近くの湖面を覗き込みその水質を観察してみました。湖面直ぐの水は底が見えるくらい透明でした。しかし飲めるくらいに澄んではいない感じです。微生物や細かな粒子が多く漂っているような、ごく普通に自然にある水のようでした。私はこの時湖水に手を浸して水温を測ってみました。思った程には冷たくなかった気がします。手にすくい、水の中の目に見えないほどの細かなチリを眺めてみました。


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