Jun日記(さと さとみの世界)

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平成最後の紅白に思う

2019-01-05 11:38:59 | 日記

 ここで紅白と言うと、大晦日の紅白歌合戦です。今年は真面目に、「平成最後の」という言葉に踊らされて見ていました。と言っても途中しばしば仮眠していました。

 私は近年、父がいた頃から大晦日でも普段通りの就寝時間でした。それを深夜0時まで起きていようというのですから、結構無理がありました。どうしてそこまで無理をしたかと言うと、ファンの松任谷由実さんが出ていたからでした。もう一つ、後から大トリで参加が決まったサザンオールスターズもやはり長くファンでした。

 この2組、ほぼ同時期にファンになりました。今日はその事を書こうかなと思います。実はこの2組のファンになったのにはちょっとした違いが有るのです。時期は大学1年の時でした。松任谷由実さんが5月か6月頃、サザンオールスターズが7月でした。

 時の順で書くと、松任谷由実さんの場合です。ある日の下宿での出来事がきっかけでした。私はそれ以前に大学の有る土地の街頭で、又は電車の中でだと思いますが、1度だけ松任谷由美さんの「卒業写真」の歌を小耳に挟んでいました。当時のそれまでの私の経験、電車通学の経験や、新しい土地での新生活から、私がそれまで聞いた事が無い変わった歌声の歌手、由実さんのこの歌に心惹かれ、歌詞の端々とリズムをうろ覚えしていました。この歌と由実さんは、謂わば私の印象に残った歌手、歌だった訳です。

 これを踏まえて、下宿での出来事に戻ります。ある日私の部屋に同期の下宿人が数人集う事があり、皆で好きな歌、歌手は誰かという話になりました。私はS&G、ザ・ビートルズの名を挙げました。すると皆がニヤニヤして、

「さとさんが好きな歌手よ、」

言うのです。「自分で好きになった歌手や歌よ、誰かに勧められたわけじゃ無くて。」という訳です。私が挙げた歌手は誰かに勧められた歌手でしょう、と皆が言う訳です。

「如何して分かったの?」

と言う私に対して、皆ニヤニヤ笑って分かると答えるのです。そして、皆、自分自身が好きだなとかいいなと思った歌手や歌を挙げて欲しいと言うのです。

 そこで私は真面目に考えて、「そう言えば、この前街で聞いた歌だけど、」と、この土地へ来てから出会った、由美さんの卒業写真の歌を挙げました。その頃は歌手名も歌の題名も知りませんでした。それで、こんな歌で、こんなリズムでと、うろ覚えの歌詞の一部を歌うと、

 「それって、荒井由実とか言う人じゃない。」

とか「その人最近苗字が変わった人じゃない。」と言う声が上がり、曲名までは分からないけどと、誰かが調べてくれる事になりました。

 数日後、私は歌手名は松任谷由実さんであり曲の題名は卒業写真だとその人に教えてもらいました。「ユーミンとかっていうんだって。」と教わりました。それで私は、自分で好きになった歌手、歌と、早速ユーミンのカセットを1個買って来て下宿で聞く事にしました。カセットプレイヤーは既に受験時代から持っていました。思あえば買う余裕があったんですね、その月カセットを1個購入する事が出来たのですから。下宿の皆も「さとさん、もう買って来たの。」と驚いていました。

 『自分自身で好きになった歌手と歌か。』

と、私は親元を離れて独立した新生活の中、何だか1人の人物として初めて嗜好の買い物をしたようで、新鮮で自由な贅沢気分を味わっていました。その時のカセットには卒業写真の他にルージュの伝言、チャイニーズスープ、等々入っていました。


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