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世界遺産七つ目 チャングナラヤン

2010-09-22 13:56:24 | ネパール
2007.4.20(金)

 今日はカトマンドゥ盆地にある世界遺産七つのうちの最後、 「チャングナラヤン」 の訪問です。

 チャングナラヤンはカトマンドゥの東の方にあるネワール族の村。 標高は1541m、カトマンドゥの町より150mほど高いところにあります。

 カトマンドゥからは車で約1時間くらいかかったと思います。 バクタプールの町の入り口の前を通り過ぎてから左に曲がり、両側に畑を見ながらくねくねした道を上がって行きます。

この時(4月)の風景が撮れてないので翌年の10月に行った時の写真を紹介します。

 10月はちょうど稲刈りのシーズンでした。   ドレスを着て農作業!?  いえいえこれが仕事着なんです。




私もお手伝いをしているの・・・ うふふ。



 チャングナラヤンへはバクタプールから歩いて行ける距離のようです。 地元の人は1時間くらいと言いますが、実際に歩いた人の話ではだらだらと上るばかりで1時間ではとても着かなかったとのことです。


 バスの終点が駐車場になっています。 そこにツーリストボックスがあります。


 チャングナラヤン   (チャン=土 グ=山 ナラヤン=ヴィシュヌの別名)    入場料 100ルピー


 ツーリストボックスを過ぎても少し上り坂が続きます。 両側には民家があったりレストランがあったりお土産屋さんがあったりします。

トウモロコシが軒いっぱいに干されていたり・・


山羊が遊んでいたり・・




 チャングナラヤンは学生の研修地にもなっているため、制服姿の学生も目立ちます。

これは2007.12月に訪問した時の高校生です。 参道のお土産やさんで。


こんな制服もステキですね!




 しばらく歩くとチャングナラヤン寺院の東の門に到着します。 (こちらは寺院の後ろ側でした。)
境内には由緒ある建物や石造がたくさんあります。


 チャングナラヤン寺院

 ナラヤン神(ヴィシュヌの像)を祀っているこの寺の開基は4世紀(リッチャビ王朝・323年)、ハリダッタ・ヴァルマ王によって建てられ、ネパールで一番古い寺と言われています。

 15世紀、インドからのイスラム教徒の侵攻により破壊されましたが1702年に再建されています。
境内全体が一つの石の上にあるといわれ、1934年の大地震の時にも倒れなかったそうです。



 チンナマスタマイ (チンナ=ない マスタ=頭 マイ=女神)

 金色に輝くこの建物は、頭のない女神、チンナマスタマイを祀っています。 チンナマスタマイはチャングナラヤン全体を守っている女神です。



 制作途中のゾウ

 チンナマスタマイの近くにある一体のゾウの石造。
 

なぜ途中? それにはこんな話が・・・

 ゾウの彫刻を始めた職人が一日では終わらなかったため、翌日続きをやろうと門の近くに置いて帰りました。 次の日行ってみると、現在のところに移動していたのです。 さらに驚いたことにそのゾウは血を流していました。 「これは神さまに違いない」と彫るのをやめてしまったというものです。



 寺院の三方には寺院を背にして対になって置かれている動物の石造があります。

寺院東 (東門をくぐった正面)  想像上の動物 グリフィン (顔:わし 体:ライオン)


寺院南 (チンナマスタマイの近く)  象  



寺院北側  これも想像上の動物だそうですが名前がわかりません。 ひょうきんな顔がなんともかわいく笑っているように見えます。




 チンナマスタマイの先、寺院南側には歴史のある板碑が4枚あります。

 手前から

 ☆マナマハヴィシュヌ  ガルーダの上にヴィシュヌとラクシュミーが乗っています。



マナマハヴィシュヌと背中合わせにあるのが

 ☆ヴィソルプ (ヴィソ=宇宙 ルプ=形) 4Cか5Cのもの。石造に彫られているものが宇宙を表しています。


 ☆ヴィシュヴィクランタ  ヴァマン=司祭


 ☆ナルシモ (ナル=人間 シモ=ライオン) 顔:ライオン 体:人間 
ヴィシュヌ神が化身ナルシモとなり悪い鬼のお腹を引き裂いている図





 寺院西側  こちらが寺院の正面です。


 寺院の方を向いて座っているのが

ブパティンドラマッラ王と妃   寺院の再建をしたのがこの王ということです。 

 バクタプール・ダルバール広場の高い石柱の上で王宮を見守っているのもこの王です。

隣にいるのがヴィシュヌの乗り物 ガルーダ


 
 その先にあるのが

 バイクンタナラヤン  ガルーダにまたがったヴィシュヌ   10ルピー札に描かれています。



 その右となりにあるのが

 ヴィシュヌと妃・ラクシュミーとガルーダ





 以上で七つの世界遺産を全部廻り終えました。 メモに取り忘れたことも多く書けないこともたくさんありました。
 


 バクタプールやチャングナラヤンの行き帰りの途中、道路わきに大きな壺がたくさん干してある町がありました。 一度寄ってみたいと思っていたその町の名は 「ティミ」。

 この時は寄らずに帰ってしまったのですが、その年の12月、訪問することができました。

次回、ティミの紹介を・・・


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