kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

朝、一番。

2012-09-09 07:07:41 | 詩的なつぶやき

 朝から暑さに目が覚めてしまいました、温度計は28.3度。日曜日なのに

もったいない、と思いつつ起き出してインスタントコーヒーをいれてPCにむ

かった次第です。 何を書くかと思案中でこの先は少し休んで……。

 

 「下手な考え休むに似たり」という諺の通り、考えていても休んでいても

同じことなら書かなきゃ損損、で手元の「ラジオ深夜便」(NHK)をひろげ

てみます。開けた頁が評論家・川本三郎さんのインタビュー、「亡き妻へ

の想い」が目に入ります。

 ―亡くなった奥さまのことについて、少しお聞かせください―と聞き手の

言葉ではじまる部分。

川本 子どもがいなかったので、結婚してからの三十五年間は家内と二

人で生きてきたという思いが強いんですね。ですから、ほんとうにこたえ

ました。

 

 小生より七歳も若いこの人が四年前に妻の死をむかえ、独りの日々を

「妻を亡くした男は弱い」状況を乗り切るためにも、「頭がしっかりしてい

るうちに家内のことを書き留めておきたくて」書いた 『いまも、君を想う』。

 ―(この本)には川本さんが詠まれた短歌が収められています。

川本 ~自分で作ってみて初めて、短歌っていいものだと思いましたね。

五七五七七という形式があるおかげで、感情に流れやすいときでも自分

を客観視できる。 

 

 評論を生業の糧にしてきた人ですから、書くという「作業」が生きていく核

になっているのは当然ですが、短歌という初めての「作業」を通じて感情

の流れを制御できた、ということはkaeruにとっても教訓です。

 何のために誰のために書くのか、答えがここにあります。