「好奇心・自律・恋心・絆」 の四つ(言)葉のクローバーです。 と昨日書き
ましたが、大切な事を落していました。
長生きのヒントを知りたがっている人は、kaeruもその一人なのですが、生き
ることに希望を持っている人でしょう。 絶望のなかに生きている人は、長生きを
したいとは考えないと思います。
笹本さんの生きてきた時代、戦中時代は生きることに希望を持てる社会では
なかったでしょう。 そのことは笹本さんが書いておられる次の三行によっても肯
けます。
「彼(笹本さんの最初の夫)はその後、再婚をして2児をもうけました。わたしは
戦争がこわくて子どもをつくらなかったので、かわいい娘ができたことは彼にとっ
てよかったと思います。」
私たちの母親の時代=戦中時代=「産めよ増やせよ、お国のために」の時代、
そんな時代に子どもつくることを拒否する精神のなかに、彼女の核心=生命の
肯定をみることができます。 長生きのヒントとして落してはならにものは、自己
肯定感=自分への限りない愛情と生きていくことへの喜びを内に抱いているこ
とです。
ただ、絶望のなかでも生き抜かなければならない人にとって、長生きするヒント
は必要です。 そういう人のそばには自己肯定感を秘めた人が寄り添っているに
違いありません。 人の文字が示す関係、互いに支え合う関係をつくることを「生き
ていく」というのでしょう。
もう一度「絆」というヒントが示されます。