「おーいお茶」 は伊藤園のコマーシャル、「おーいハイク」 は今夜のタイト
ルです。 昼飯時のお茶のボトルに第22回 「伊藤園新俳句大賞 英語俳
句の部」 三句が載っていました。
その中に、kaeru=蛙の俳句がありました。
the flog and I watching the same butterfly
(蛙と私 同じ蝶を じっと見ている)
アメリカの50歳の方、英語俳句の部 優秀賞の一つです。
他の作品も含めて下記のHPで見られます。
http://www.itoen.co.jp/new-haiku/22/gaikokugo.php
『俳句の国際性』(星野慎一著・博文新社・1995年)という本には 「なぜ
俳句は世界的に愛されるようになったか」 という副題がついています。 星
野さんの専門のドイツ文学での「俳句」ばかりではなく、英語、ロシア語な
どを通じて 「俳句=haiku」 が人びとの心をとらえている有り様が紹介さ
れています。
この本に星野さんが昭和20年代半ばころのドイツの一人の婦人との文通
を通じて感じたことを述べています。この平凡な一主婦の手紙に 「敗戦後の
ドイツのみじめさは、とうてい日本の比ではありません。でも、音楽があるかぎ
りドイツは滅びない、となぐさめています。」
星野さんの言葉 「戦争に敗れても、バッハも、ベートーヴェンも、シューベル
トも滅びない。~彼らの音楽は今後も演奏されるにちがいない。」 そして、
「日本には何があるというのか。」と問いかけています。
この問いかけを受けてのkaeruの思いをお伝えするにはかなりの字数が
必要でのようです、なにより思いが 「あれを思いこれを感じ、そっちの考え
も考慮の範囲」 という調子でまとまっていません。 ただ 「俳句と3・11以
降」 が日本人の 「自然観の復興」 という点で通じているという感じでいます。
今夜も、官邸前国会前を人びとが埋めています。
「日本には何があるのか」 の問いかけは、3・11以降の日本社会のありよう
を、60余年前の設問を今の時点で再設定されたものと考えます。
そういう視点も入れて “『即時原発ゼロ』の実現を ー 日本共産党の提言 ”
も読みとってみようと思います。