kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

昨夜も「赤毛のアン」のことだった筈でした。

2014-05-21 12:38:19 | 本のひと言

 赤ん坊は寝ることが「仕事」だとか言われていますが、年寄りもそうなり

つつあります。よく寝る子は育つ、よく寝る老人は?

 こんな書き出しはなにか言い訳じみたことを言う場合で、昨夜、書き込

みを抜いたブロガーの言い訳です。夕食をとったら眠くなりひと寝入りした

らブログをの積りがつもりだけに終りました。

 

 今日の本題は、これです。

 横浜(ばかりではありませんが)の有隣堂書店の広報紙「有鄰」の2000年

2月号「本とインターネット」という座談会での松本侑子さんの発言です。

 

 写真の<「赤毛のアン」の引用出典を電子図書館で検索>とあるところです。

ここの部分を引用してみます。

≪『赤毛のアン』の翻訳がこの春に集英社から文庫化されてます。『赤毛のアン』

は児童文学というイメージが強く、実際、今までのは子供むけに要約して訳され

たものでしたが、私は全文訳をやったんですよ。すると、原文に「汝、何とかしたま

え」みたいな古い文章や詩的なせりふがたくさんある。でも、アンは十一歳だから、

そんな古風な英語をしゃべるのはおかしいと思った。それはシェイクスピア劇のハ

ムレットやマクベス、バイロンやテニスンなどからの引用だったんです。≫

 その引用文の検索に威力を発揮したのがインターネットであることはこの座談会

の「題」から言っても当然です。その一例として、

≪「薔薇」「名前」「香る」という単語三つで検索すると、『赤毛のアン』 の中の一節は、

時制は違っているけれど、『ロミオとジュリエット』のジュリエットのせりふだったとか≫

と述べておられます。

 その部分は集英社版の文庫の「訳者あとがき」のなかで、

≪文中に、古い言葉づかいの、詩のような芝居の台詞のような劇的な文章やしゃれ

た言いまわしがたくさん出てくることに気がついた。たとえば≫として

「薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く香る」という一節が紹介されています。

 これを読んで、このコメントの意味が分かりかけてきました。

 名前に何があるの (赤い風車)2014-05-20 07:08:13

私のブログでも、「名前になにがあるの」をなんどか引用、、っていうか、ほとんどちゃ

しているのですけど、、そして、そのうちの半分くらいには、花子とアンにも使われた、

「「何がなるの」って書いてある本があるけど、バラがヘクソカズラなんて名前だったら、

決してあんなにかぐわしくはない」って(翻訳は私の勝手な訳ですから)セリフを使ったり、、

(略)

 多分、芦塚(赤い風車)さんは、この文庫で62頁の

≪「人は名前よりも、行いが肝心ですよ」 マリラは、ためになる教訓を垂れるべきだと、ここ

ぞとばかりに言った。

 「そうかしら」アンは思いに耽った顔をした。 「薔薇はたとえどんな名前で呼ばれても甘く

香るって本で読んだけれど、絶対にそんなことはないと思うわ。 薔薇が薊(あざみ)とか座

禅草(スカンク・キャベツ)とかいう名前だったら、あんないい香りはしないはずよ。」≫

に関して述べておられるのでしょう。

 座禅草(スカンク・キャベツ)より「ヘクソカズラ」の方が分かります。