■奥の細道の旅 (5/25着信)
○現在地 全昌寺に到着しました。
○次の目的地 永平寺
○次の目的地までの距離 21.8km
○次の目的地までの歩数 29,192歩で達成です。
途中山中温泉着がありました。この間メールの表記の仕方が変わり、
アプリ関係は別表記になっていることに気づかずにいました。20日に着
信していました、記録だけしておきます。
例によって、長谷川櫂さんのテキストの一文です。
≪山中は温泉の町です。芭蕉は曾良とも別れることになります。曾良が
お腹をこわし、先に発つことになったのです。(略)≫
このあと 「おくのほそ道」 本文が続きますが、ここではそのなかの句を
記しておきます。
行き行きてたふれ伏とも萩の原 曾良
(テキストは縦書きで、「行き行きて」は「行/\(繰り返し記号)て」)
≪曾良の 「行/\て」 の句は芭蕉を残して一人旅立つときに詠んだ別れ
の句です。これから先に旅立ちますが、かりにどこかで行き倒れになると
しても、そこもきっと萩の花ざかりでしょうというのです。言葉の調べも情景
もいい句です。それに答える芭蕉の句……≫
今日よりや書付消さん笠の露 芭蕉
≪きょうから私は君と別れて一人旅するのだから笠に書きつけた同行二人
(ににん)の文字を消さねばなるまい。これも別れの句です。≫
芭蕉が全昌寺に着くと、前の晩に曾良が泊まっていて芭蕉に句を残して
いましした。
終宵秋風聞やうらの山 曾良
(よもすがらあきかぜきくやうらのやま)
≪「終宵」の句、一人旅の淋しさに昨夜はついに寝つけず、一晩中、裏山の
秋風を聞いていました。これもまたしみじみとした別れの句です。本文(にあ
る)の「一夜の隔、千里に同じ」は一夜であろうと、すれちがってしまえば千
里も離れているのとかわらないというのです。≫
【蛇足】 以前読んだ小説に 「一夜の契り、千年を満たす」 という意味の言
葉がありました、思い出しましたのでメモとして。