俄か庭師のこと 2012-07-30
約2年前、ブログをはじめた頃です。当時写真を取り入れることなど出来もせず、
ただ短文を「つぶやき」、書き連ねていた頃のことです。
この人の庭の手入れを頼まれ今朝伺って来ました、と言っても今朝で三日目です。
上田へ行く前に二回、朝の涼しいうちの3時間ほど、枝が伸びた梅の木や芝生の刈り
込みなどをしてきました。
この写真は、庭の芝生の上の鉄製の椅子をどかしたところです。
全体で100坪くらい、芝生が50位でしょうか。写真の示すように、椅子の
下の芝生は伸び放題です、廻りと比べてみるとよく分かります。
ところでこの家に住んでいるのは、80余歳の奥さんと90余歳のご主人
です。二年前にはご主人も二階から降りて来て話しあったのでしたが、一
年前位から二階では日常の暮らしが困難になっていました。
今回うかがった時には一階の庭の見える部屋のベットで寝たきりになっ
ていました。ですから、この一年庭に出て来られるのはほとんど奥さん一
人なのです。
芝生も椅子の下以外はかなり歩き踏まれているのです。奥さんの話では
ご主人から離れることも難しいし、自分の身体もきついので外出がかなり
少なくなったそうです。
するとこの庭の踏まれ具合からみて、かなりの頻度で庭歩きをされている
と言えます。洗濯物の干しから入れはもちろん、たまにはご主人の手をとっ
て出て来られることもあるでしょう。そういう日々が奥さんの健康を支えてい
るに違いありません。もちろん歩数計など付けてはいませんが、かなりの運
動量になっているでしょう。
そういえば、庭の手入れを頼まれたのは手入れをする前夜奥さんと話す
機会があり色々の苦労を聞き、なにか手伝う事がありますかに、何より庭
のことが気になっているのだ、とのことでした。
この庭が好きでこの家を離れなかったご主人、どちらかといえばマンション
に引っ越すことを希望していた奥さん。でもこの庭がご主人の奥さんへの一
番の贈りものだったのかなと思います
ばさばさと夏の草切る雲の下 kaeru