雑誌「前衛」に著者の不破哲三さんと一橋大名誉教授の渡辺治さんの対談「現代史とスターリン」が掲載されていました。
このブログでも「不破・スターリン秘史」というカテゴリーをたてていましたが、振り返りましたら去年6月に雑誌「前衛」での掲載が完結したことを「つぶやき」が最後でした。
その「つぶやき」には「1、2巻は読み終わっていますが、3巻以降の部分は雑誌掲載時にはほとんど読んでいないので心して読まねばと思っています。」と書かれているのです。
さてその心を今日取り戻し「現代史とスターリン」を一読、それでブログのタイトルがつぶやくように口に出てきたものです。一読したくらいでは頭のなかで追いつかないものがあり、まとめにはならない「つぶやき」です。
自分史と重なり歴史として深めねばという部分は次の言葉にあります。
渡辺(『スターリン秘史』を4つの時期8つの柱で区分して)これらはいずれも先にふれたとおり、現代史の画期をなす重要な事件で、その見直しや豊富化は、それ自体で意味がありますが、同時にその見直しは、大きな現代史の流れ、すなわちロシア革命以降の資本主義と「社会主義」の対決という現代史の構図そのものの見直しにつながる問いを投げかけているのではないと思っています。
不破 そうですね。(192頁)
それは歴史の見直しにとどまらず、夏の参議院選挙に端を発した「市民革命」の評価動向に深くつながっているように受け止めました。