昨日は南アルプスの話をしました、いえ、南アルプスの本をダシにしただけでしたので今日はこの本で、山登りの話をします。
と書き出して紹介したい話を探したらこの本ではなく、昨日の「南アルプス」の方でした、やはり本がダシになってしまいました。
『私の南アルプス』の66ページから70ページにかけて出ている話です。
不破哲三さんがテレビの子ども番組に出て、山登りの話をしたのです。1994年のことで、1話を1分弱で5話連続ということでした。それをここでそのまま紹介しようと思います。
第1話 題「なぜやまにのぼるの」 テーマ「やまはじぶんのはっけん」
「おはようございます。今週は山登りのお話をします。
私、登山靴を買ってちょうど今年で11年になるんですけど、なぜ登るのかと聞かれて考えちゃうんですね。
いろいろ楽しみがあるけれども、やっぱりいちばんは、苦労して登り着いて、やりきったということ、〝やったな〟という気持ちになる、これがいちばんうれしいですね。自分でもこれだけの力があったな、ということがわかる。自分を発見するといいましょうか。それがなによりの楽しみです。
山にはたくさん楽しみがありますけれども、それはまた明日からお話ししましょう。じゃ、また明日ね」
第2話 題「やまのぼりにうまいへたはない」 テーマ「やまもじんせいもいっぽいっぽのつみかさねがだいじ」
「たいていのスポーツにはうまいへたかあります。サッカーが上手だとか走るのが速いとか。でも山登りは、歩く気さえあればだれでもやれるんです。
もちろん登りがきついくてつらいときもあります。しかし、そこをがんばるのが山登りなんですね。ゆっくりでもいいんです。一歩一歩がんばって、それが積み重なって高い山にも登れるようになります。
これは山だけじゃないんですね。人生に向かってもよく似たことがあります。どこでもどんな問題でも、一歩一歩の積み重ねをやっぱり大事にしていきたいですね。じゃ、また明日ね」
「 第3、4、5話は、長くなりますので、じゃ、また明日ね」(これはkaeruです)。