今月の句会へは出席出来なかったので投句五句にしました。
最初に投句のまま、十月の季語は竜田姫、曼珠沙華、一致の実です。
「 」内は主宰からのコメントです。
佐保姫の装ひなおす竜田姫
「この句の主眼は佐保姫なのか竜田姫なのか?????」
曼珠沙華枯れて群れおり紅わずか
「枯れて、群れ、紅わづか 事柄が少し多かったかと感じました。
ある方からは、曼珠沙華は枯れない、との意見もありました。
花が崩れてゆくのを枯れると表現されたのだと思いますが・・・・。
群れおり は 群れをり わずか は わづか」
信濃路の友の庭なる一位の実
「 静かな趣のあるお庭なのでしょうね。
もう少し何かがないと、想像の広がりが生まれてこないように感じました。」
黒猫の乳房あらわに秋の朝
「これは孕み猫ではありませんね。 秋の朝のひんやりした感覚と黒猫が上向いて乳
房をあらわにしている姿にどこかおかしみと哀れさを感じました。」
月影に枕移して猫招く
「 面白い句でした。 月影に枕移して と説明しないで、
月影や枕はづして猫招く の方が 作者の気持が重視されると思いました。」
ということでしたので推敲した五句は、
佐保姫の姉の姿や竜田姫
信濃路の筆絵一枚一位の実
月影へ枕移して猫招く
(自分の景としては床には入って月明り気付き、枕を明りに移したことが句になったのでこのままにしておきますした、でもやはり説明的になってます。)
黒猫の乳房あらはに秋の朝
曼珠沙華しぼみつ群れをり紅わづか